日経225オプション 状況ダイジェスト
相場の状況だけをまとめたもの。建玉・売買の候補は載せていない。
現状の解説
先物は −440 の小幅安。ただし中身は、夜から朝にかけてプットの IV が大きく上がり、日中の戻りでそれを全部吐き出した一日。引けでは、11月限のプットは前日より低く、コールは前日より高い。 11月限のフォワードは 63,186 → 62,746(−440、−0.70%)。ナイトは 62,945 で始まり、23:03 の 63,455 が高値、05:48 の 62,412 が安値で終えた。日中は 62,077 で始まり、09:10 に 61,656 の安値をつけ、15:18 の 62,782 が高値、62,746 で引けた(日中の幅 1,126)。
11月限の ATM は 33.32% → 34.17%、+0.84pt。 自前VI(立会時間の時計)は 37.50% → 37.52% とほぼ変わらず。ただし途中の振れは大きく、ATM はナイトの間に 35.10% まで上がり、日中は 11:18 に 37.38% の高値、15:25 に 33.88% の安値をつけた。
前日比では、プットが下がり、コールが上がった。 11月限の固定行使価格・立会時間の時計で、前日比:
- C68,000 +0.41 / C70,000 +0.53 / C72,000 +0.67 / C74,000 +0.90
- P62,000 −0.18 / P60,000 −0.46 / P58,000 −0.76 / P56,000 −1.06 / P48,000 −1.95
ファープット(P50,000〜54,000)の平均は 53.33% → 51.70%(−1.63pt)。行使価格が低いプットほど大きく下がった。プットとコールの差(25デルタのリスクリバーサル)は −7.67 → −6.64 と縮み、プット側の割高さが薄れた。
日中のプットは、先物の安値への接近と戻りに合わせて上下を繰り返した。 先物が 61,600〜61,800 に近づくたびに(09:10、10:16、10:58〜11:18)、プットの IV は 1回あたり約 1pt 上がった。そして先物が戻るたびに、0.5〜1.4pt 下がった。この往復は午前に4〜5回あった。正午すぎからの戻りでは、下がり方が深くなり、ナイトで上がった分まで消えた。P56,000 はナイトの終わりが 46.56%、日中の高値が 09:10 の 47.49%、引けは 43.83% だった。
12月限は、11月限と違う動きになった。 12月限の ATM は 30.35% → 31.08%(+0.73pt)。プットも P56,000 +0.47、P60,000 +0.64 と上がった。11月限のプットが下がった日に、12月限のプットは上がった。期間構造(11月ATM − 12月ATM)は +2.97pt → +3.08pt とほぼ変わらず。
VRP は 16.85pt(自前VI 37.52% − yz20 20.67%)。
前回挙げた3つの答え合わせ。 ①「引けにかけて下がったプットが、翌日も下がり続けるか」は、いったん上がってから、下がった。 ナイトから朝にかけて P56,000 は 47% 台まで上がったが、日中の戻りで下がり、引けは 43.83% と前日の高値(44.23%)を割った。②「ATM が 33% 台を保つか」は、保った(34.17%)。③「期間構造を 12月限が追うか」は、ATM では追った(12月 +0.73pt、11月 +0.84pt)。プットでは、11月限が下がり、12月限が上がった。
次に見るのは3つ。① 週明けも、11月限のプットの IV が下がり続けるか。 P56,000 は 43.83% で、ナイトの高値(46.69%)から約 2.9pt 低い。② コール側の上昇が続くか。 C70,000〜74,000 は前日比 +0.5〜0.9pt で、プットと逆の向きだった。③ 11月限と12月限のプットのずれが、どちらに寄るか。 11月限が下がり、12月限が上がった差が、週明けに縮むか。
いまの水準
スマイルカーブ(最新)
縦の破線が原資産(合成フォワード)の位置。 左に行くほど下方向のプット、右に行くほど上方向のコール。 左が持ち上がっているのは、下げに対する保険が買われているということ。
IVの推移(各立会日の日中セッション終わり)
デルタ別IVの時系列(期近)
SVI曲線から目標デルタちょうどの点を補間して拾っている
(上場銘柄をそのまま拾うと、原資産が動いた日に系列が段差になるため)。
Δ0.10 はテール、Δ0.50 はATM。テールとATMの開き方がスキューの動き。
IVの残存は「立会時間」で数えている。暦日で数えると、値段が動かなくても
満期が近づくだけでIVが持ち上がる(とくに金曜→月曜は暦日が3日減るので
√(13/10)=1.14倍に見える)。前日比が値段の話だけになるようにしてある。
IV と 実現ボラ — 差がVRP
実現ボラは確定した引けまでなので、IVより数日遅れる。 cc(終値ベース)と yz(日中レンジも使う)が離れているときは、 日中は静かで寄りで飛んでいるということ。
期間構造の推移
プラス=期近が高い(バックワーデーション)=目先のイベントを織り込んでいる。 マイナスに転じたら、それを織り込み終わった合図。
スキューの推移
日次(引け)
| 日付 | 時刻 | 日経平均 | 期近ATM | 期先ATM | ターム | RR10 | BF10 | 自前VI |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-10-23 | 15:32 | 62,693 | 34.17% | 31.08% | +3.08pt | -15.16pt | +3.69pt | 37.52% |
| 2026-10-22 | 15:39 | 62,908 | 33.32% | 30.35% | +2.97pt | -17.88pt | +5.11pt | 37.50% |
| 2026-10-21 | 15:34 | 64,621 | 30.62% | 28.97% | +1.65pt | -15.01pt | +4.34pt | 34.83% |
| 2026-10-20 | 15:34 | 64,075 | 31.37% | 29.23% | +2.14pt | -16.05pt | +4.66pt | 35.76% |
| 2026-10-19 | 15:37 | 64,917 | 29.70% | 28.25% | +1.45pt | -13.93pt | +4.16pt | 33.99% |
| 2026-10-16 | 15:38 | 65,324 | 28.67% | 27.73% | +0.94pt | -12.74pt | +3.89pt | 32.97% |
| 2026-10-15 | 15:35 | 64,426 | 32.37% | 29.35% | +3.02pt | -16.44pt | +4.55pt | 37.65% |
| 2026-10-14 | 15:38 | 67,744 | 24.60% | 24.92% | -0.31pt | -8.10pt | +2.64pt | 27.67% |
| 2026-10-13 | 15:34 | 67,778 | 26.02% | 25.67% | +0.35pt | -9.47pt | +2.84pt | 29.19% |
| 2026-10-12 | 15:38 | 69,031 | 24.08% | 24.71% | -0.63pt | -7.07pt | +2.15pt | 26.37% |
| 2026-10-09 | 15:38 | 69,031 | 24.44% | 24.96% | -0.52pt | -6.85pt | +2.31pt | 26.92% |
| 2026-10-08 | 15:39 | 69,042 | 25.98% | 25.97% | +0.01pt | -7.75pt | +2.45pt | 28.56% |
| 2026-10-07 | 15:35 | 70,036 | 28.61% | 25.59% | +3.02pt | -1.28pt | +2.75pt | 28.35% |
| 2026-10-06 | 15:38 | 70,684 | 26.20% | 25.93% | +0.28pt | +0.87pt | +1.75pt | 28.36% |
| 2026-10-05 | 15:34 | 69,947 | 27.66% | 26.19% | +1.47pt | -2.90pt | +1.69pt | 28.77% |