データ: 2026-10-23 15:32:56

日経225オプション 状況ダイジェスト

相場の状況だけをまとめたもの。建玉・売買の候補は載せていない。

現状の解説

先物は −440 の小幅安。ただし中身は、夜から朝にかけてプットの IV が大きく上がり、日中の戻りでそれを全部吐き出した一日。引けでは、11月限のプットは前日より低く、コールは前日より高い。 11月限のフォワードは 63,186 → 62,746(−440、−0.70%)。ナイトは 62,945 で始まり、23:03 の 63,455 が高値、05:48 の 62,412 が安値で終えた。日中は 62,077 で始まり、09:10 に 61,656 の安値をつけ、15:18 の 62,782 が高値、62,746 で引けた(日中の幅 1,126)。

11月限の ATM は 33.32% → 34.17%、+0.84pt。 自前VI(立会時間の時計)は 37.50% → 37.52% とほぼ変わらず。ただし途中の振れは大きく、ATM はナイトの間に 35.10% まで上がり、日中は 11:18 に 37.38% の高値、15:25 に 33.88% の安値をつけた。

前日比では、プットが下がり、コールが上がった。 11月限の固定行使価格・立会時間の時計で、前日比:

ファープット(P50,000〜54,000)の平均は 53.33% → 51.70%(−1.63pt)。行使価格が低いプットほど大きく下がった。プットとコールの差(25デルタのリスクリバーサル)は −7.67 → −6.64 と縮み、プット側の割高さが薄れた。

日中のプットは、先物の安値への接近と戻りに合わせて上下を繰り返した。 先物が 61,600〜61,800 に近づくたびに(09:10、10:16、10:58〜11:18)、プットの IV は 1回あたり約 1pt 上がった。そして先物が戻るたびに、0.5〜1.4pt 下がった。この往復は午前に4〜5回あった。正午すぎからの戻りでは、下がり方が深くなり、ナイトで上がった分まで消えた。P56,000 はナイトの終わりが 46.56%、日中の高値が 09:10 の 47.49%、引けは 43.83% だった。

12月限は、11月限と違う動きになった。 12月限の ATM は 30.35% → 31.08%(+0.73pt)。プットも P56,000 +0.47、P60,000 +0.64 と上がった。11月限のプットが下がった日に、12月限のプットは上がった。期間構造(11月ATM − 12月ATM)は +2.97pt → +3.08pt とほぼ変わらず。

VRP は 16.85pt(自前VI 37.52% − yz20 20.67%)。

前回挙げた3つの答え合わせ。 ①「引けにかけて下がったプットが、翌日も下がり続けるか」は、いったん上がってから、下がった。 ナイトから朝にかけて P56,000 は 47% 台まで上がったが、日中の戻りで下がり、引けは 43.83% と前日の高値(44.23%)を割った。②「ATM が 33% 台を保つか」は、保った(34.17%)。③「期間構造を 12月限が追うか」は、ATM では追った(12月 +0.73pt、11月 +0.84pt)。プットでは、11月限が下がり、12月限が上がった。

次に見るのは3つ。① 週明けも、11月限のプットの IV が下がり続けるか。 P56,000 は 43.83% で、ナイトの高値(46.69%)から約 2.9pt 低い。② コール側の上昇が続くか。 C70,000〜74,000 は前日比 +0.5〜0.9pt で、プットと逆の向きだった。③ 11月限と12月限のプットのずれが、どちらに寄るか。 11月限が下がり、12月限が上がった差が、週明けに縮むか。

解説: 2026-10-23 15:44 記

いまの水準

期近ATM IV(202611・残20日)
34.17%
前日比 +0.84pt
期先ATM IV
31.08%
前日比 +0.73pt
自前VI(30日換算)
37.52%
前日比 +0.03pt
ターム(期近 − 期先)
+3.08pt
バックワーデーション / 前日比 +0.11pt
VRP(自前VI − 実現ボラ)
+16.85pt
前日比 -0.14pt(IV +0.03pt / 実現ボラ +0.16pt)
実現ボラ yz20
20.67%
cc20 29.36% / 2026-10-22 まで
リスクリバーサル RR10
-15.16pt
マイナス=プットが買われている
バタフライ BF10
+3.69pt
高い=テールが厚い
日経225 11月限フォワード
62,746
前日比 -440 / 同限月の先物 62,772 / 現物 62,693(15:30 で終了)

スマイルカーブ(最新)

22%43%65%87%F 62,74640,00063,75087,500
202611(残20日) 202612(残47日)(左がプット・右がコール)

縦の破線が原資産(合成フォワード)の位置。 左に行くほど下方向のプット、右に行くほど上方向のコール。 左が持ち上がっているのは、下げに対する保険が買われているということ。

IVの推移(各立会日の日中セッション終わり)

23.3%28.3%33.4%38.5%10-0510-23
期近ATM 期先ATM 自前VI(30日)

デルタ別IVの時系列(期近)

22.1%31.3%40.5%49.7%10-0510-23
Δ0.50(ATM) プットΔ0.25 プットΔ0.10 コールΔ0.10

SVI曲線から目標デルタちょうどの点を補間して拾っている (上場銘柄をそのまま拾うと、原資産が動いた日に系列が段差になるため)。 Δ0.10 はテール、Δ0.50 はATM。テールとATMの開き方がスキューの動き。
IVの残存は「立会時間」で数えている。暦日で数えると、値段が動かなくても 満期が近づくだけでIVが持ち上がる(とくに金曜→月曜は暦日が3日減るので √(13/10)=1.14倍に見える)。前日比が値段の話だけになるようにしてある。

IV と 実現ボラ — 差がVRP

18.1%25.0%31.9%38.8%10-0510-23
自前VI(30日) 実現ボラ yz20 実現ボラ cc20

実現ボラは確定した引けまでなので、IVより数日遅れる。 cc(終値ベース)と yz(日中レンジも使う)が離れているときは、 日中は静かで寄りで飛んでいるということ。

期間構造の推移

-0.9%0.5%1.9%3.3%10-0510-23
期近 − 期先

プラス=期近が高い(バックワーデーション)=目先のイベントを織り込んでいる。 マイナスに転じたら、それを織り込み終わった合図。

スキューの推移

-19.3%-10.7%-2.1%6.5%10-0510-23
RR10 BF10

日次(引け)

日付時刻日経平均期近ATM期先ATM タームRR10BF10自前VI
2026-10-2315:3262,69334.17%31.08%+3.08pt-15.16pt+3.69pt37.52%
2026-10-2215:3962,90833.32%30.35%+2.97pt-17.88pt+5.11pt37.50%
2026-10-2115:3464,62130.62%28.97%+1.65pt-15.01pt+4.34pt34.83%
2026-10-2015:3464,07531.37%29.23%+2.14pt-16.05pt+4.66pt35.76%
2026-10-1915:3764,91729.70%28.25%+1.45pt-13.93pt+4.16pt33.99%
2026-10-1615:3865,32428.67%27.73%+0.94pt-12.74pt+3.89pt32.97%
2026-10-1515:3564,42632.37%29.35%+3.02pt-16.44pt+4.55pt37.65%
2026-10-1415:3867,74424.60%24.92%-0.31pt-8.10pt+2.64pt27.67%
2026-10-1315:3467,77826.02%25.67%+0.35pt-9.47pt+2.84pt29.19%
2026-10-1215:3869,03124.08%24.71%-0.63pt-7.07pt+2.15pt26.37%
2026-10-0915:3869,03124.44%24.96%-0.52pt-6.85pt+2.31pt26.92%
2026-10-0815:3969,04225.98%25.97%+0.01pt-7.75pt+2.45pt28.56%
2026-10-0715:3570,03628.61%25.59%+3.02pt-1.28pt+2.75pt28.35%
2026-10-0615:3870,68426.20%25.93%+0.28pt+0.87pt+1.75pt28.36%
2026-10-0515:3469,94727.66%26.19%+1.47pt-2.90pt+1.69pt28.77%