データ: 2026-08-26 15:16:07

日経225オプション 状況ダイジェスト

相場の状況だけをまとめたもの。建玉・売買の候補は載せていない。

現状の解説

IVの低下が続いている。期近ATMは 28.59%、前日の引けから 1.48pt 下げた。8/19 の 34.68% からは 6.09pt で、6営業日連続の低下になる。スポットは 66,322 と前日比 +466 で、株価が上がりながらボラが抜ける、教科書どおりの崩れ方。

ただし売り手の取り分は増えていない。VRP(自前VI − 実現ボラ)は +4.68pt で、前日の +6.08pt から 1.40pt 縮んだ。IV は落ちているが実現ボラは落ちていないので、クッションだけが薄くなっている。「ボラが下がってきたので売りやすい」という読みとは逆方向に動いている。

実現ボラの中身も見ておきたい。20日の終値ベース(cc20)が 31.00% なのに対し、日中レンジも使う yz20 は 26.13%。10日で見るとその差はさらに開いて cc10 25.88% 対 yz10 18.23% になる。日中は静かで、寄り付きで飛んでいるということ。ガンマを売る側にとっては一番やりにくい形で、日中の値幅だけを見て「凪いだ」と判断すると足をすくわれる。

期間構造はまだバックワーデーション(+1.01pt)だが、前日の +1.40pt から縮んでいる。5営業日で 2.26pt → 1.01pt と一貫して潰れてきた。ここがマイナスに転じれば、目先のイベントを織り込み終わった合図になる。いまの縮み方だと数日で届く距離。

スキューも緩んでいる。RR10 は -7.01pt(前日 -8.34pt)、BF10 は 2.47pt(前日 2.73pt)。下方向の保険とテールが同時に投げられていて、IV が高いまま身構えている板ではない。スマイルの左肩は依然として持ち上がっているが、その傾きは日ごとに寝てきている。

見ておく分かれ目は期間構造の符号。日中の振れ幅が 0.75pt ほどあるので、引け値が 0.8pt を切ったあたりからは日中に一度逆転して引けでは戻る、ということが起こり得る。そこからは1日1回の観測では取り逃がす。

なお水準が過去と比べて高いか低いかは、まだ言えない。分位を出すには立会日が 60 日必要で、いまは 6 日しかない。ここに出ているのは水準そのものと変化だけ。

解説: 2026-08-26 14:21 記

いまの水準

期近ATM IV(202609・残15日)
28.81%
前日比 -1.26pt
期先ATM IV
27.66%
前日比 -1.02pt
自前VI(30日換算)
30.91%
前日比 -1.30pt
ターム(期近 − 期先)
+1.15pt
バックワーデーション / 前日比 -0.24pt
VRP(自前VI − 実現ボラ)
+4.78pt
前日比 -1.30pt
実現ボラ yz20
26.13%
cc20 31.00% / 2026-08-24 まで
リスクリバーサル RR10
-7.02pt
マイナス=プットが買われている
バタフライ BF10
+2.36pt
高い=テールが厚い
日経平均(先物建値)
66,241
前日比 +385

スマイルカーブ(最新)

24%32%40%48%F 66,24655,00065,50076,000
202609(残15日) 202610(残43日)(左がプット・右がコール)

縦の破線が原資産(合成フォワード)の位置。 左に行くほど下方向のプット、右に行くほど上方向のコール。 左が持ち上がっているのは、下げに対する保険が買われているということ。

IVの推移(各立会日の日中セッション終わり)

27.1%30.7%34.2%37.8%08-1908-26
期近ATM 期先ATM 自前VI(30日)

デルタ別IVの時系列(期近)

26.7%32.9%39.1%45.3%08-1908-26
Δ0.50(ATM) プットΔ0.25 プットΔ0.10 コールΔ0.10

SVI曲線から目標デルタちょうどの点を補間して拾っている (上場銘柄をそのまま拾うと、原資産が動いた日に系列が段差になるため)。 Δ0.10 はテール、Δ0.50 はATM。テールとATMの開き方がスキューの動き。

IV と 実現ボラ — 差がVRP

25.5%29.6%33.8%37.9%08-1908-26
自前VI(30日) 実現ボラ yz20 実現ボラ cc20

実現ボラは確定した引けまでなので、IVより数日遅れる。 cc(終値ベース)と yz(日中レンジも使う)が離れているときは、 日中は静かで寄りで飛んでいるということ。

期間構造の推移

1.1%1.5%1.9%2.3%08-1908-26
期近 − 期先

プラス=期近が高い(バックワーデーション)=目先のイベントを織り込んでいる。 マイナスに転じたら、それを織り込み終わった合図。

スキューの推移

-13.2%-7.3%-1.4%4.4%08-1908-26
RR10 BF10

日次(引け)

日付時刻日経平均期近ATM期先ATM タームRR10BF10自前VI
2026-08-2615:1666,24128.81%27.66%+1.15pt-7.02pt+2.36pt30.91%
2026-08-2515:3965,85630.07%28.68%+1.40pt-8.34pt+2.73pt32.21%
2026-08-2415:4065,52831.30%29.64%+1.66pt-9.88pt+3.45pt33.06%
2026-08-2115:3866,01631.24%30.08%+1.16pt-10.32pt+3.06pt33.79%
2026-08-2015:3566,21731.90%30.51%+1.39pt-10.78pt+3.17pt34.66%
2026-08-1915:4065,32634.68%32.42%+2.26pt-12.23pt+3.49pt37.24%