日経225オプション 状況ダイジェスト
相場の状況だけをまとめたもの。建玉・売買の候補は載せていない。
現状の解説
先物が5%を超えて下げ、11月限の IV はプットもコールもそろって大きく上がった一日。 11月限のフォワードは 67,977 → 64,476(−3,501、−5.15%)。ナイトは 17:34 の 68,259 が高値で、21:30 の CPI(消費者物価指数)の発表のあたりから下げ始め、朝まで下げ続けて 66,444 で終えた。日中は 09:08 の 66,074 が高値で、そこからほぼ一本調子に下げて 12:53 に 64,262 の安値をつけた。午後は 64,300〜64,900 の間で上下し、64,476 で引けた。
11月限の ATM は 24.60% → 32.37%、+7.77pt。 自前VI(立会時間の時計)は 27.67% → 37.65%(+9.98pt)。
ナイトでは、下げたのにプットの IV はほとんど上がらず、コールの IV が上がった。 先物が 68,139 から 66,444 まで 1,700ポイント近く下げるあいだ、P60,000〜66,000 のプットの IV の平均は 28.2% 前後から 28.6% 前後とほぼ横ばいで、C71,000〜75,000 のコールの IV の平均は 22.9% から 25.0% へ上がった。下げの日によく見られる動き方だった。
日中は、下げとともに両側の IV が上がり続けた。 09:08 の先物の高値のときがこの日の IV の安値で、プットの平均は 29.36%、コールの平均は 25.16%。そこから先物の下げに合わせて上がり、14:54 にプット 34.26%、コール 28.82% の高値をつけた。15:00 すぎに先物が 64,700 近くまで戻ると少し下がった(プット 33.08%)が、引けにかけて先物が再び下げると上がり直し、引けはプット 33.98%、コール 28.44%。途中、上げが一服して IV が下がる場面は何度もあったが、どれも長く続かず、上がり直した。
前日比では、どの行使価格もほぼ同じ幅で上がった。 11月限の固定行使価格・立会時間の時計で、前日比:
- C68,000 +5.01 / C70,000 +5.14 / C72,000 +5.32 / C74,000 +5.18 / C75,000 +5.09
- P66,000 +6.58 / P64,000 +5.23 / P62,000 +5.39 / P60,000 +5.17 / P58,000 +4.99 / P56,000 +4.86 / P54,000 +4.87 / P52,000 +5.16 / P50,000 +5.44
ATM 付近の P66,000 がいちばん大きく、そのほかはプットもコールも、近いものも遠いものも +5pt 前後。ファープット(P50,000〜54,000)の IV の平均は 46.1% → 51.3% で、12時台から上がり方が速くなった。12月限も上がったが幅はおよそ半分で、プットで +2.2〜2.7pt、コールで +2.7〜2.8pt だった。
期間構造(11月ATM − 12月ATM)は −0.31pt → +3.02pt。 12月限の ATM は 24.92% → 29.35%(+4.43pt)。11月限の上がり方が大きく、目先への備えが一気に厚くなった。
VRP は 18.12pt(自前VI 37.65% − yz20 19.53%)。実現ボラにはこの日の下げがまだ入っていない。入れば実現ボラが上がり、この差は縮む。
前回挙げた3つの答え合わせ。 ①「CPI のあと、午後に上がった分(プット平均 27.65% → 28.44%)が下がるか」は、下がらなかった。 ナイトのプットの平均は 28% 台のままで、日中に 34% 近くまで上がった。②「発表で先物が大きく動いたとき、動いた側の IV がついてくるか」は、ナイトではついてこず、日中についてきた。 ナイトは下げてもプットの IV はほぼ横ばいで、コールの IV が上がった。日中は、下げた側のプットだけでなくコールの IV も上がった。③「期間構造のマイナスが広がるか」は、逆にプラスへ大きく振れた(+3.02pt)。
次に見るのは3つ。① 先物が下げ止まったとき、IV が下がり始めるか。 15:00 すぎの戻りでは少ししか下がらなかった。14:54 の高値(プット平均 34.26%)を超えて上がり続けるか、高値を更新できなくなるかを見る。② 期間構造のプラスが続くか。 11月限だけが上がった状態が数日続くか、12月限が追いつくか、11月限が戻るか。③ 今夜 21:30 の PPI(生産者物価指数)と小売売上高のあと、ファープット(P50,000〜54,000、平均 51.3%)がどう動くか。 12時台から上がり方が速くなった部分が、さらに広がるか、落ち着くか。
いまの水準
スマイルカーブ(最新)
縦の破線が原資産(合成フォワード)の位置。 左に行くほど下方向のプット、右に行くほど上方向のコール。 左が持ち上がっているのは、下げに対する保険が買われているということ。
IVの推移(各立会日の日中セッション終わり)
デルタ別IVの時系列(期近)
SVI曲線から目標デルタちょうどの点を補間して拾っている
(上場銘柄をそのまま拾うと、原資産が動いた日に系列が段差になるため)。
Δ0.10 はテール、Δ0.50 はATM。テールとATMの開き方がスキューの動き。
IVの残存は「立会時間」で数えている。暦日で数えると、値段が動かなくても
満期が近づくだけでIVが持ち上がる(とくに金曜→月曜は暦日が3日減るので
√(13/10)=1.14倍に見える)。前日比が値段の話だけになるようにしてある。
IV と 実現ボラ — 差がVRP
実現ボラは確定した引けまでなので、IVより数日遅れる。 cc(終値ベース)と yz(日中レンジも使う)が離れているときは、 日中は静かで寄りで飛んでいるということ。
期間構造の推移
プラス=期近が高い(バックワーデーション)=目先のイベントを織り込んでいる。 マイナスに転じたら、それを織り込み終わった合図。
スキューの推移
日次(引け)
| 日付 | 時刻 | 日経平均 | 期近ATM | 期先ATM | ターム | RR10 | BF10 | 自前VI |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-10-15 | 15:35 | 64,426 | 32.37% | 29.35% | +3.02pt | -16.44pt | +4.55pt | 37.65% |
| 2026-10-14 | 15:38 | 67,744 | 24.60% | 24.92% | -0.31pt | -8.10pt | +2.64pt | 27.67% |
| 2026-10-13 | 15:34 | 67,778 | 26.02% | 25.67% | +0.35pt | -9.47pt | +2.84pt | 29.19% |
| 2026-10-12 | 15:38 | 69,031 | 24.08% | 24.71% | -0.63pt | -7.07pt | +2.15pt | 26.37% |
| 2026-10-09 | 15:38 | 69,031 | 24.44% | 24.96% | -0.52pt | -6.85pt | +2.31pt | 26.92% |
| 2026-10-08 | 15:39 | 69,042 | 25.98% | 25.97% | +0.01pt | -7.75pt | +2.45pt | 28.56% |
| 2026-10-07 | 15:35 | 70,036 | 28.61% | 25.59% | +3.02pt | -1.28pt | +2.75pt | 28.35% |
| 2026-10-06 | 15:38 | 70,684 | 26.20% | 25.93% | +0.28pt | +0.87pt | +1.75pt | 28.36% |
| 2026-10-05 | 15:34 | 69,947 | 27.66% | 26.19% | +1.47pt | -2.90pt | +1.69pt | 28.77% |
| 2026-10-02 | 15:36 | 68,309 | 27.12% | 25.45% | +1.67pt | -3.66pt | +1.76pt | 28.02% |
| 2026-10-01 | 15:34 | 68,957 | 26.15% | 24.83% | +1.31pt | -3.56pt | +1.28pt | 27.23% |
| 2026-09-30 | 15:36 | 66,754 | 23.78% | 24.04% | -0.27pt | -3.47pt | +1.51pt | 26.43% |
| 2026-09-29 | 15:35 | 65,481 | 24.92% | 24.72% | +0.19pt | -3.88pt | +1.88pt | 27.32% |
| 2026-09-28 | 15:34 | 65,878 | 24.28% | 24.74% | -0.46pt | -3.33pt | +1.93pt | 27.21% |
| 2026-09-25 | 15:34 | 66,364 | 24.97% | 25.13% | -0.16pt | -4.43pt | +1.99pt | 27.50% |