日経225オプション 状況ダイジェスト
相場の状況だけをまとめたもの。建玉・売買の候補は載せていない。
現状の解説
反落したが、IV は上がった。今夜の米雇用統計を前に、オプションが買われた。 10月限のフォワードは 68,983 → 68,372、−611(−0.89%)。現物は 68,957 → 68,309 で −0.94%。昨夜は 17:00 の 68,283 で始まり、19:55 に 68,580 まで戻したあと、00:36 の 67,667 を安値に 05:52 は 68,344 で明けた。今日の日中は寄りの 68,184 が安値で、09:25 に 68,742 まで戻したが、11時台からは 68,300〜68,400 の間でほとんど動かず、15:36 の 68,372 で引けた(日中の値幅 558ポイント)。
🔴 10月限の ATM は 26.15% → 27.12%、+0.97pt。 自前VI(立会時間の時計)は 27.23% → 28.02%。下げた日に IV が上がるのは普段の形だが、今日は先物が止まっている昼から引けにかけて IV が上がり続けた。値動きに引っ張られた上げではない。
時間帯で、買われたものが変わった。 午前は 10月限のプットだけが上がり、コールはほとんど動かなかった。昼からはコールも上がり始め、引けではどちらも上がっていた。固定行使価格で、立会時間の時計に揃えた前日比(10月限):
- P56,000 +3.29 / P58,000 +3.21 / P60,000 +2.59 / P62,000 +1.91 / P63,000 +1.75 / P64,000 +1.57 / P65,000 +1.26
- C69,000 +1.76 / C70,000 +1.55 / C71,000 +1.49 / C72,000 +1.41 / C73,000 +1.55 / C74,000 +2.06 / C75,000 +2.27
出来高はプット 7,315枚、コール 5,314枚で、昨日とは逆にプットが多い。⚠ P60,000 より外はデルタが −0.01 前後で、気配が薄い。数字の大きさより、並び方を見る。
🔴 11月限では、プットは上がっていない。 11月限の ATM は 24.83% → 25.45%(+0.61)。固定行使価格で、コールは C70,000 +1.87 〜 C75,000 +1.36 と上がったが、プットは P56,000 −0.37 〜 P65,000 −0.80 と下がったままだった(午後に少し戻した)。下の保険の買いは、残り4日の 10月限に集まった。 期間構造(10月ATM − 11月ATM)は +1.31 → +1.67pt で、期近が期先より高い状態が広がった。
今夜 21:30(日本時間)に米国の9月の雇用統計が出る。 先物が止まったまま IV だけが上がる昼からの動きは、発表と週末を前に、方向ではなく値幅に備える買いと読める。過去7回の金曜日は、朝から13時にかけて ATM の IV が下がることのほうが多かった(7回中5回)。今日は逆だった。
実現ボラ(yz20)は 21.74% → 21.07%。 昨日の +3.25% は入ったが、20日の窓から古い日が抜けた。VRP は 6.95pt(自前VI 28.02% − yz20 21.07%)で、昨日の 5.50pt から +1.45pt。IV が上がり、分母が下がった。
昨日挙げた3つの答え合わせ。 ①「上げの日に IV が上がる状態が続くか」は、今日は下げの日だったので確かめられなかった。下げの日に IV が上がるのは普段の形である。②「次に下げたとき、遠いプットの IV がさらに上がるか」は、10月限では上がった(P56,000〜P60,000 で +2.6〜+3.3)。11月限では上がらなかった。 ③「期近の IV が期先より高い状態が SQ まで残るか」は、残り、差は広がった(+1.67pt)。SQ まで立会4日。
週明けに見るのは3つ。① 雇用統計と週末のあとに IV が下がるか。 発表を前に買われた分は、通過すると下がるのが普通である。下がらずに残れば、値幅への備えがまだ続いている。② 11月限のプットの IV が上がり始めるか。 今日は残り4日の 10月限にだけ下の保険が買われた。11月限にまで広がれば、目先だけでなく1か月先の下げにも備え始めたことになる。③ SQ(10/9)に向けた 10月限の動き。 残存が短いぶん、数字は大きく揺れやすい。
いまの水準
スマイルカーブ(最新)
縦の破線が原資産(合成フォワード)の位置。 左に行くほど下方向のプット、右に行くほど上方向のコール。 左が持ち上がっているのは、下げに対する保険が買われているということ。
IVの推移(各立会日の日中セッション終わり)
デルタ別IVの時系列(期近)
SVI曲線から目標デルタちょうどの点を補間して拾っている
(上場銘柄をそのまま拾うと、原資産が動いた日に系列が段差になるため)。
Δ0.10 はテール、Δ0.50 はATM。テールとATMの開き方がスキューの動き。
IVの残存は「立会時間」で数えている。暦日で数えると、値段が動かなくても
満期が近づくだけでIVが持ち上がる(とくに金曜→月曜は暦日が3日減るので
√(13/10)=1.14倍に見える)。前日比が値段の話だけになるようにしてある。
IV と 実現ボラ — 差がVRP
実現ボラは確定した引けまでなので、IVより数日遅れる。 cc(終値ベース)と yz(日中レンジも使う)が離れているときは、 日中は静かで寄りで飛んでいるということ。
期間構造の推移
プラス=期近が高い(バックワーデーション)=目先のイベントを織り込んでいる。 マイナスに転じたら、それを織り込み終わった合図。
スキューの推移
日次(引け)
| 日付 | 時刻 | 日経平均 | 期近ATM | 期先ATM | ターム | RR10 | BF10 | 自前VI |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-10-02 | 15:36 | 68,309 | 27.12% | 25.45% | +1.67pt | -3.66pt | +1.76pt | 28.02% |
| 2026-10-01 | 15:34 | 68,957 | 26.15% | 24.83% | +1.31pt | -3.56pt | +1.28pt | 27.23% |
| 2026-09-30 | 15:36 | 66,754 | 23.78% | 24.04% | -0.27pt | -3.47pt | +1.51pt | 26.43% |
| 2026-09-29 | 15:35 | 65,481 | 24.92% | 24.72% | +0.19pt | -3.88pt | +1.88pt | 27.32% |
| 2026-09-28 | 15:34 | 65,878 | 24.28% | 24.74% | -0.46pt | -3.33pt | +1.93pt | 27.21% |
| 2026-09-25 | 15:34 | 66,364 | 24.97% | 25.13% | -0.16pt | -4.43pt | +1.99pt | 27.50% |
| 2026-09-24 | 15:34 | 65,514 | 25.46% | 25.09% | +0.37pt | -5.78pt | +2.21pt | 27.64% |
| 2026-09-23 | 15:39 | 65,019 | 24.11% | 24.73% | -0.63pt | -5.24pt | +1.93pt | 26.86% |
| 2026-09-22 | 15:36 | 65,019 | 23.99% | 24.71% | -0.72pt | -4.74pt | +1.87pt | 26.69% |
| 2026-09-21 | 15:39 | 65,019 | 23.63% | 24.29% | -0.65pt | -5.50pt | +2.16pt | 26.36% |
| 2026-09-18 | 15:35 | 65,019 | 24.56% | 24.65% | -0.09pt | -6.22pt | +2.26pt | 27.18% |
| 2026-09-17 | 15:34 | 64,136 | 25.26% | 25.39% | -0.13pt | -8.05pt | +2.64pt | 28.29% |
| 2026-09-16 | 15:34 | 63,923 | 26.01% | 26.29% | -0.28pt | -9.16pt | +2.80pt | 29.29% |
| 2026-09-15 | 15:36 | 63,484 | 26.70% | 26.99% | -0.29pt | -9.58pt | +2.65pt | 29.35% |
| 2026-09-11 | 15:35 | 64,011 | 28.06% | 27.96% | +0.10pt | -11.28pt | +2.55pt | 30.51% |