データ: 2026-10-02 15:36:56

日経225オプション 状況ダイジェスト

相場の状況だけをまとめたもの。建玉・売買の候補は載せていない。

現状の解説

反落したが、IV は上がった。今夜の米雇用統計を前に、オプションが買われた。 10月限のフォワードは 68,983 → 68,372、−611(−0.89%)。現物は 68,957 → 68,309 で −0.94%。昨夜は 17:00 の 68,283 で始まり、19:55 に 68,580 まで戻したあと、00:36 の 67,667 を安値に 05:52 は 68,344 で明けた。今日の日中は寄りの 68,184 が安値で、09:25 に 68,742 まで戻したが、11時台からは 68,300〜68,400 の間でほとんど動かず、15:36 の 68,372 で引けた(日中の値幅 558ポイント)。

🔴 10月限の ATM は 26.15% → 27.12%、+0.97pt。 自前VI(立会時間の時計)は 27.23% → 28.02%。下げた日に IV が上がるのは普段の形だが、今日は先物が止まっている昼から引けにかけて IV が上がり続けた。値動きに引っ張られた上げではない。

時間帯で、買われたものが変わった。 午前は 10月限のプットだけが上がり、コールはほとんど動かなかった。昼からはコールも上がり始め、引けではどちらも上がっていた。固定行使価格で、立会時間の時計に揃えた前日比(10月限):

出来高はプット 7,315枚、コール 5,314枚で、昨日とは逆にプットが多い。⚠ P60,000 より外はデルタが −0.01 前後で、気配が薄い。数字の大きさより、並び方を見る。

🔴 11月限では、プットは上がっていない。 11月限の ATM は 24.83% → 25.45%(+0.61)。固定行使価格で、コールは C70,000 +1.87 〜 C75,000 +1.36 と上がったが、プットは P56,000 −0.37 〜 P65,000 −0.80 と下がったままだった(午後に少し戻した)。下の保険の買いは、残り4日の 10月限に集まった。 期間構造(10月ATM − 11月ATM)は +1.31 → +1.67pt で、期近が期先より高い状態が広がった。

今夜 21:30(日本時間)に米国の9月の雇用統計が出る。 先物が止まったまま IV だけが上がる昼からの動きは、発表と週末を前に、方向ではなく値幅に備える買いと読める。過去7回の金曜日は、朝から13時にかけて ATM の IV が下がることのほうが多かった(7回中5回)。今日は逆だった。

実現ボラ(yz20)は 21.74% → 21.07%。 昨日の +3.25% は入ったが、20日の窓から古い日が抜けた。VRP は 6.95pt(自前VI 28.02% − yz20 21.07%)で、昨日の 5.50pt から +1.45pt。IV が上がり、分母が下がった。

昨日挙げた3つの答え合わせ。 ①「上げの日に IV が上がる状態が続くか」は、今日は下げの日だったので確かめられなかった。下げの日に IV が上がるのは普段の形である。②「次に下げたとき、遠いプットの IV がさらに上がるか」は、10月限では上がった(P56,000〜P60,000 で +2.6〜+3.3)。11月限では上がらなかった。 ③「期近の IV が期先より高い状態が SQ まで残るか」は、残り、差は広がった(+1.67pt)。SQ まで立会4日。

週明けに見るのは3つ。① 雇用統計と週末のあとに IV が下がるか。 発表を前に買われた分は、通過すると下がるのが普通である。下がらずに残れば、値幅への備えがまだ続いている。② 11月限のプットの IV が上がり始めるか。 今日は残り4日の 10月限にだけ下の保険が買われた。11月限にまで広がれば、目先だけでなく1か月先の下げにも備え始めたことになる。③ SQ(10/9)に向けた 10月限の動き。 残存が短いぶん、数字は大きく揺れやすい。

解説: 2026-10-02 15:50 記

いまの水準

期近ATM IV(202610・残6日)
27.12%
前日比 +0.97pt
期先ATM IV
25.45%
前日比 +0.61pt
自前VI(30日換算)
28.02%
前日比 +0.78pt
ターム(期近 − 期先)
+1.67pt
バックワーデーション / 前日比 +0.36pt
VRP(自前VI − 実現ボラ)
+6.95pt
前日比 +1.45pt(IV +0.78pt / 実現ボラ -0.67pt)
実現ボラ yz20
21.07%
cc20 22.93% / 2026-10-01 まで
リスクリバーサル RR10
-3.66pt
マイナス=プットが買われている
バタフライ BF10
+1.76pt
高い=テールが厚い
日経225 10月限フォワード
68,372
前日比 -611 / 同限月の先物 68,450 / 現物 68,309(15:30 で終了)

スマイルカーブ(最新)

21%36%52%67%F 68,37250,00066,25082,500
202610(残5日) 202611(残41日)(左がプット・右がコール)

縦の破線が原資産(合成フォワード)の位置。 左に行くほど下方向のプット、右に行くほど上方向のコール。 左が持ち上がっているのは、下げに対する保険が買われているということ。

IVの推移(各立会日の日中セッション終わり)

23.2%25.8%28.4%30.9%09-1110-02
期近ATM 期先ATM 自前VI(30日)

デルタ別IVの時系列(期近)

23.1%27.9%32.6%37.4%09-1110-02
Δ0.50(ATM) プットΔ0.25 プットΔ0.10 コールΔ0.10

SVI曲線から目標デルタちょうどの点を補間して拾っている (上場銘柄をそのまま拾うと、原資産が動いた日に系列が段差になるため)。 Δ0.10 はテール、Δ0.50 はATM。テールとATMの開き方がスキューの動き。
IVの残存は「立会時間」で数えている。暦日で数えると、値段が動かなくても 満期が近づくだけでIVが持ち上がる(とくに金曜→月曜は暦日が3日減るので √(13/10)=1.14倍に見える)。前日比が値段の話だけになるようにしてある。

IV と 実現ボラ — 差がVRP

16.6%21.5%26.4%31.3%09-1110-02
自前VI(30日) 実現ボラ yz20 実現ボラ cc20

実現ボラは確定した引けまでなので、IVより数日遅れる。 cc(終値ベース)と yz(日中レンジも使う)が離れているときは、 日中は静かで寄りで飛んでいるということ。

期間構造の推移

-0.9%0.0%0.9%1.8%09-1110-02
期近 − 期先

プラス=期近が高い(バックワーデーション)=目先のイベントを織り込んでいる。 マイナスに転じたら、それを織り込み終わった合図。

スキューの推移

-12.1%-6.9%-1.6%3.6%09-1110-02
RR10 BF10

日次(引け)

日付時刻日経平均期近ATM期先ATM タームRR10BF10自前VI
2026-10-0215:3668,30927.12%25.45%+1.67pt-3.66pt+1.76pt28.02%
2026-10-0115:3468,95726.15%24.83%+1.31pt-3.56pt+1.28pt27.23%
2026-09-3015:3666,75423.78%24.04%-0.27pt-3.47pt+1.51pt26.43%
2026-09-2915:3565,48124.92%24.72%+0.19pt-3.88pt+1.88pt27.32%
2026-09-2815:3465,87824.28%24.74%-0.46pt-3.33pt+1.93pt27.21%
2026-09-2515:3466,36424.97%25.13%-0.16pt-4.43pt+1.99pt27.50%
2026-09-2415:3465,51425.46%25.09%+0.37pt-5.78pt+2.21pt27.64%
2026-09-2315:3965,01924.11%24.73%-0.63pt-5.24pt+1.93pt26.86%
2026-09-2215:3665,01923.99%24.71%-0.72pt-4.74pt+1.87pt26.69%
2026-09-2115:3965,01923.63%24.29%-0.65pt-5.50pt+2.16pt26.36%
2026-09-1815:3565,01924.56%24.65%-0.09pt-6.22pt+2.26pt27.18%
2026-09-1715:3464,13625.26%25.39%-0.13pt-8.05pt+2.64pt28.29%
2026-09-1615:3463,92326.01%26.29%-0.28pt-9.16pt+2.80pt29.29%
2026-09-1515:3663,48426.70%26.99%-0.29pt-9.58pt+2.65pt29.35%
2026-09-1115:3564,01128.06%27.96%+0.10pt-11.28pt+2.55pt30.51%