日経225オプション 状況ダイジェスト
相場の状況だけをまとめたもの。建玉・売買の候補は載せていない。
現状の解説
大きく上げて、IV も上がった。 10月限のフォワードは 66,937 → 68,983、+2,046(+3.06%)。現物は 66,754 → 68,957 で +3.30%。昨夜は 17:00 の 67,214 で始まり、21:17 の 66,887 を安値に 23:53 に 67,566 まで上げ、05:53 は 67,000 で明けた。今日の日中は寄りの 67,096 がそのまま安値で、一度も寄りを割らずに上げ続け、15:27 に 69,056 をつけて 15:34 の 68,983 で引けた(日中の値幅 1,960ポイント)。昨日の高値 66,953 と 9/22〜9/23 の高値帯(66,800〜66,950)を、寄りの時点で上に抜けていた。
🔴 10月限の ATM は 23.78% → 26.15%、+2.37pt。 自前VI(立会時間の時計)は 26.43% → 27.23%。相場が 3% 上がった日に IV が上がった。 上げると IV が下がる普段の形とは逆で、昨日(−1.14pt)とも逆である。
どの行使価格も上がった。プットが一番大きい。 固定行使価格で、立会時間の時計に揃えた前日比(10月限):
- P56,000 +6.25 / P58,000 +6.40 / P60,000 +6.72 / P62,000 +6.53 / P63,000 +6.00 / P64,000 +5.36 / P65,000 +4.85
- C69,000 +2.68 / C70,000 +2.15 / C71,000 +1.91 / C72,000 +1.88 / C73,000 +1.34 / C74,000 +0.45 / C75,000 −0.89
上げの日に遠いプットの IV が上がるのは、9/25・9/30 に続いて3回目で、今日が一番大きい。 今日は近いコールの IV も +2〜+3 上がった。上げに乗る買いと、下の保険を手放さない買いが、同じ日に両方入ったことになる。ただしコールは ATM から離れるほど上げ幅が小さく、C75,000 は下がった。コールの買いは近い行使価格に集まっている。出来高はコール 10,694枚、プット 8,858枚で、コールが多い。⚠ P58,000 より外はデルタが −0.01 前後の遠い行使価格で、気配が薄い。数字の大きさより、並び方を見る。
⚠ Δ基準の指標は、ほとんど動いていないように見える。 RR10 は −3.62 → −3.63。プットもコールも同じくらい上がったうえに、Δ0.10 の点がフォワードと一緒に上の行使価格へ動いたからで、固定行使価格で見ると、遠いプットは +6pt 上がっている。
🔴 期間構造は、期近が期先より高くなった。(10月ATM − 11月ATM)は −0.27 → +1.31pt。期近が +2.37 上がったのに対し、期先は 24.04% → 24.83% の +0.79。期先の固定行使価格は、プット側が +2.8〜+3.4、コール側は +0.05〜+0.22 とほとんど動いていない。近い満期の、近い行使価格のコールに買いが集まった形である。⚠ 期近は SQ(10/9)まで立会5日で、残存が短いぶん数字が大きく振れやすい。
実現ボラには昨日の +1.92% が入った。 yz20 は 21.41% → 21.74%。VRP は 5.50pt(自前VI 27.23% − yz20 21.74%)で、昨日の 5.02pt から +0.48pt。IV が +0.80 上がり、分母も +0.33 上がった。今日の +3.30% は明日の引けで入るので、分母はさらに上がる。
9/30 に挙げた3つの答え合わせ。 ①「高値 66,953 を越えたときにコールの IV が上がるか」は、越えて、上がった。 近いコールの IV は +2〜+3 で、上げの勢いはオプションにも出た。②「上げの日に遠いプットの IV が上がる状態が続くか」は、続いて、大きくなった(P60,000 は +2.84 → +6.72)。③ SQ まで立会5日になった。
明日から見るのは3つ。① 上げの日に IV が上がる状態が続くか。 普段の形に戻って IV が下がれば、今日の上げで慌てて入った買いが落ち着いたことになる。2日続けば、上げそのものにまだ買いが追いついていない。② 遠いプットの IV がどこまで上がるか。 上げの日に3回続いて上がり、今日は +6pt を超えた。次に下げたとき、ここから先にさらに上がるのか、上げ止まっているのかで、下の保険の需要の強さが分かる。③ 期近の IV が期先より高い状態が SQ まで残るか。 残存5日の期近に買いが集まっている。SQ が近づくと、期近の数字は満期の短さだけで大きく揺れる。
いまの水準
スマイルカーブ(最新)
縦の破線が原資産(合成フォワード)の位置。 左に行くほど下方向のプット、右に行くほど上方向のコール。 左が持ち上がっているのは、下げに対する保険が買われているということ。
IVの推移(各立会日の日中セッション終わり)
デルタ別IVの時系列(期近)
SVI曲線から目標デルタちょうどの点を補間して拾っている
(上場銘柄をそのまま拾うと、原資産が動いた日に系列が段差になるため)。
Δ0.10 はテール、Δ0.50 はATM。テールとATMの開き方がスキューの動き。
IVの残存は「立会時間」で数えている。暦日で数えると、値段が動かなくても
満期が近づくだけでIVが持ち上がる(とくに金曜→月曜は暦日が3日減るので
√(13/10)=1.14倍に見える)。前日比が値段の話だけになるようにしてある。
IV と 実現ボラ — 差がVRP
実現ボラは確定した引けまでなので、IVより数日遅れる。 cc(終値ベース)と yz(日中レンジも使う)が離れているときは、 日中は静かで寄りで飛んでいるということ。
期間構造の推移
プラス=期近が高い(バックワーデーション)=目先のイベントを織り込んでいる。 マイナスに転じたら、それを織り込み終わった合図。
スキューの推移
日次(引け)
| 日付 | 時刻 | 日経平均 | 期近ATM | 期先ATM | ターム | RR10 | BF10 | 自前VI |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-10-01 | 15:34 | 68,957 | 26.15% | 24.83% | +1.31pt | -3.56pt | +1.28pt | 27.23% |
| 2026-09-30 | 15:36 | 66,754 | 23.78% | 24.04% | -0.27pt | -3.47pt | +1.51pt | 26.43% |
| 2026-09-29 | 15:35 | 65,481 | 24.92% | 24.72% | +0.19pt | -3.88pt | +1.88pt | 27.32% |
| 2026-09-28 | 15:34 | 65,878 | 24.28% | 24.74% | -0.46pt | -3.33pt | +1.93pt | 27.21% |
| 2026-09-25 | 15:34 | 66,364 | 24.97% | 25.13% | -0.16pt | -4.43pt | +1.99pt | 27.50% |
| 2026-09-24 | 15:34 | 65,514 | 25.46% | 25.09% | +0.37pt | -5.78pt | +2.21pt | 27.64% |
| 2026-09-23 | 15:39 | 65,019 | 24.11% | 24.73% | -0.63pt | -5.24pt | +1.93pt | 26.86% |
| 2026-09-22 | 15:36 | 65,019 | 23.99% | 24.71% | -0.72pt | -4.74pt | +1.87pt | 26.69% |
| 2026-09-21 | 15:39 | 65,019 | 23.63% | 24.29% | -0.65pt | -5.50pt | +2.16pt | 26.36% |
| 2026-09-18 | 15:35 | 65,019 | 24.56% | 24.65% | -0.09pt | -6.22pt | +2.26pt | 27.18% |
| 2026-09-17 | 15:34 | 64,136 | 25.26% | 25.39% | -0.13pt | -8.05pt | +2.64pt | 28.29% |
| 2026-09-16 | 15:34 | 63,923 | 26.01% | 26.29% | -0.28pt | -9.16pt | +2.80pt | 29.29% |
| 2026-09-15 | 15:36 | 63,484 | 26.70% | 26.99% | -0.29pt | -9.58pt | +2.65pt | 29.35% |
| 2026-09-11 | 15:35 | 64,011 | 28.06% | 27.96% | +0.10pt | -11.28pt | +2.55pt | 30.51% |
| 2026-09-10 | 15:34 | 65,271 | 24.64% | 26.50% | -1.86pt | +8.13pt | +0.77pt | 29.43% |