データ: 2026-09-29 15:35:06

日経225オプション 状況ダイジェスト

相場の状況だけをまとめたもの。建玉・売買の候補は載せていない。

現状の解説

引けは前日並みだが、日中は下の5日安値を割ってから戻した。 10月限のフォワードは 65,469 → 65,535、+66(+0.10%)。現物は 65,878 → 65,481 で −0.60% だが、今日は9月末の権利落ち日で、現物は配当落ちのぶんだけ下がって始まる。フォワードは配当を前もって織り込んでいるので、前日と比べるならこちらを見る(フォワード − 現物は −409 → +54 と縮んだ)。

昨夜は 18:35 の 65,332 から 21:58 に 65,653 まで買われ、23:55 に 65,025 まで売られて、05:51 に 65,529 で明けた(⚠ 17:00〜18:30 は収集の記録が無い)。今日の日中は寄り 65,451、09:08 の 65,601 が高値で、そこから売られて 14:36 に 64,822 と、9/22 以降の安値 65,005 を割った。そこから引けにかけて 700ポイント戻し、15:35 の 65,535 で引けた(値幅 779ポイント)。

10月限の ATM は 24.28% → 24.92%、+0.64pt。 自前VI(立会時間の時計)は 27.21% → 27.32%。相場はほぼ横ばいなのに、期近の IV は全体に上がった。

🔴 昨日下がったプットの IV は、今日はそろって戻った。 固定行使価格で、立会時間の時計に揃えた前日比:

ATM から遠いプットほど大きく、単調に並んでいる。 コールも ATM 近くは上がったが、プットより小さい。安値を割ったところで下の保険が買われ、700ポイント戻して引けても、その買いは手放されなかった。 ⚠ P55,000 より下(+2.4〜+3.7pt)はデルタがほぼ 0 の遠い行使価格で気配が薄く、読まない。

Δ基準の指標も同じ向き。 RR10 は −3.33 → −3.88 と深くなった。フォワードがほぼ動いていないので、Δ0.10 の点の移動による見かけの変化は小さく、プット側の IV が実際に上がったぶんである。

🔴 上がったのは期近だけだった。 11月限の ATM は 24.74% → 24.72% でほぼ変わらず、固定行使価格もプット側が +0.1〜+0.4、コール側は −0.1〜−0.4 と小さい。その結果、(10月ATM − 11月ATM)は −0.46 → +0.19pt と逆転し、期近のほうが高くなった。 SQ(10/9)まで立会7日の期近に、目先の下げへの備えが集まっている。

実現ボラには昨日の −0.74% が入った。 yz20 は 21.32% → 21.49%。VRP は 5.83pt(自前VI 27.32% − yz20 21.49%)で、昨日の 5.89pt から −0.06pt。IV 側が +0.11pt、分母(実現ボラ)側が +0.17pt で、ほぼ相殺した。⚠ 今日の現物の −0.60% には配当落ちが含まれている。

9/28 に挙げた3つの答え合わせ。 ①「65,005 を割ったときにプットの IV が上がるか」は、割って、上がった。昨日は下げても IV が下がったが、今日は安値を割った日にプットの IV がそろって上がり、戻したあとも残った。②「プットの IV の戻り」は戻った。P60,000 は 31.05% → 32.49%、P62,000 は 27.53% → 28.58%。昨日の下げ(−1.15・−1.34)をほぼ取り返した。③ SQ まで立会7日になった。

明日から見るのは3つ。① 期近の IV の上昇が続くか。 期近が期先より高い状態が続くなら、目先の下げへの備えが本物である。1日で戻るなら、今日の安値割れへの反応だけだったことになる。② 今日の安値 64,822 と、引けの戻り。 戻りが続いてもプットの IV が下がらないなら、上げを信用していない向きがまだいる。③ SQ まで立会7日。 期近の数字は、残存の短さでさらに揺れやすくなる。

解説: 2026-09-29 15:42 記

いまの水準

期近ATM IV(202610・残9日)
24.92%
前日比 +0.64pt
期先ATM IV
24.72%
前日比 -0.02pt
自前VI(30日換算)
27.32%
前日比 +0.11pt
ターム(期近 − 期先)
+0.19pt
バックワーデーション / 前日比 +0.65pt
VRP(自前VI − 実現ボラ)
+5.83pt
前日比 -0.06pt(IV +0.11pt / 実現ボラ +0.17pt)
実現ボラ yz20
21.49%
cc20 18.56% / 2026-09-28 まで
リスクリバーサル RR10
-3.88pt
マイナス=プットが買われている
バタフライ BF10
+1.88pt
高い=テールが厚い
日経225 10月限フォワード
65,535
前日比 +66 / 同限月の先物 65,550 / 現物 65,481(15:30 で終了)

スマイルカーブ(最新)

20%36%52%68%F 65,53550,00063,00076,000
202610(残9日) 202611(残44日)(左がプット・右がコール)

縦の破線が原資産(合成フォワード)の位置。 左に行くほど下方向のプット、右に行くほど上方向のコール。 左が持ち上がっているのは、下げに対する保険が買われているということ。

IVの推移(各立会日の日中セッション終わり)

22.9%27.6%32.4%37.1%09-0809-29
期近ATM 期先ATM 自前VI(30日)

デルタ別IVの時系列(期近)

22.2%32.6%43.0%53.5%09-0809-29
Δ0.50(ATM) プットΔ0.25 プットΔ0.10 コールΔ0.10

SVI曲線から目標デルタちょうどの点を補間して拾っている (上場銘柄をそのまま拾うと、原資産が動いた日に系列が段差になるため)。 Δ0.10 はテール、Δ0.50 はATM。テールとATMの開き方がスキューの動き。
IVの残存は「立会時間」で数えている。暦日で数えると、値段が動かなくても 満期が近づくだけでIVが持ち上がる(とくに金曜→月曜は暦日が3日減るので √(13/10)=1.14倍に見える)。前日比が値段の話だけになるようにしてある。

IV と 実現ボラ — 差がVRP

16.5%21.9%27.2%32.6%09-0809-29
自前VI(30日) 実現ボラ yz20 実現ボラ cc20

実現ボラは確定した引けまでなので、IVより数日遅れる。 cc(終値ベース)と yz(日中レンジも使う)が離れているときは、 日中は静かで寄りで飛んでいるということ。

期間構造の推移

-2.5%1.4%5.3%9.2%09-0809-29
期近 − 期先

プラス=期近が高い(バックワーデーション)=目先のイベントを織り込んでいる。 マイナスに転じたら、それを織り込み終わった合図。

スキューの推移

-12.4%-5.2%2.0%9.3%09-0809-29
RR10 BF10

日次(引け)

日付時刻日経平均期近ATM期先ATM タームRR10BF10自前VI
2026-09-2915:3565,48124.92%24.72%+0.19pt-3.88pt+1.88pt27.32%
2026-09-2815:3465,87824.28%24.74%-0.46pt-3.33pt+1.93pt27.21%
2026-09-2515:3466,36424.97%25.13%-0.16pt-4.43pt+1.99pt27.50%
2026-09-2415:3465,51425.46%25.09%+0.37pt-5.78pt+2.21pt27.64%
2026-09-2315:3965,01924.11%24.73%-0.63pt-5.24pt+1.93pt26.86%
2026-09-2215:3665,01923.99%24.71%-0.72pt-4.74pt+1.87pt26.69%
2026-09-2115:3965,01923.63%24.29%-0.65pt-5.50pt+2.16pt26.36%
2026-09-1815:3565,01924.56%24.65%-0.09pt-6.22pt+2.26pt27.18%
2026-09-1715:3464,13625.26%25.39%-0.13pt-8.05pt+2.64pt28.29%
2026-09-1615:3463,92326.01%26.29%-0.28pt-9.16pt+2.80pt29.29%
2026-09-1515:3663,48426.70%26.99%-0.29pt-9.58pt+2.65pt29.35%
2026-09-1115:3564,01128.06%27.96%+0.10pt-11.28pt+2.55pt30.51%
2026-09-1015:3465,27124.64%26.50%-1.86pt+8.13pt+0.77pt29.43%
2026-09-0915:3565,14336.33%27.71%+8.62pt-2.33pt+3.27pt30.75%
2026-09-0815:3765,26935.41%28.55%+6.86pt-8.93pt+3.00pt31.73%