日経225オプション 状況ダイジェスト
相場の状況だけをまとめたもの。建玉・売買の候補は載せていない。
現状の解説
引けは前日並みだが、日中は下の5日安値を割ってから戻した。 10月限のフォワードは 65,469 → 65,535、+66(+0.10%)。現物は 65,878 → 65,481 で −0.60% だが、今日は9月末の権利落ち日で、現物は配当落ちのぶんだけ下がって始まる。フォワードは配当を前もって織り込んでいるので、前日と比べるならこちらを見る(フォワード − 現物は −409 → +54 と縮んだ)。
昨夜は 18:35 の 65,332 から 21:58 に 65,653 まで買われ、23:55 に 65,025 まで売られて、05:51 に 65,529 で明けた(⚠ 17:00〜18:30 は収集の記録が無い)。今日の日中は寄り 65,451、09:08 の 65,601 が高値で、そこから売られて 14:36 に 64,822 と、9/22 以降の安値 65,005 を割った。そこから引けにかけて 700ポイント戻し、15:35 の 65,535 で引けた(値幅 779ポイント)。
10月限の ATM は 24.28% → 24.92%、+0.64pt。 自前VI(立会時間の時計)は 27.21% → 27.32%。相場はほぼ横ばいなのに、期近の IV は全体に上がった。
🔴 昨日下がったプットの IV は、今日はそろって戻った。 固定行使価格で、立会時間の時計に揃えた前日比:
- P56,000 +2.23 / P58,000 +1.90 / P60,000 +1.44 / P61,000 +1.38 / P62,000 +1.05 / P63,000 +0.59 / P64,000 +0.48 / P65,000 +0.30
- C66,000 +0.97 / C67,000 +0.83 / C68,000 +0.64 / C70,000 +0.47 / C72,000 +0.30
ATM から遠いプットほど大きく、単調に並んでいる。 コールも ATM 近くは上がったが、プットより小さい。安値を割ったところで下の保険が買われ、700ポイント戻して引けても、その買いは手放されなかった。 ⚠ P55,000 より下(+2.4〜+3.7pt)はデルタがほぼ 0 の遠い行使価格で気配が薄く、読まない。
Δ基準の指標も同じ向き。 RR10 は −3.33 → −3.88 と深くなった。フォワードがほぼ動いていないので、Δ0.10 の点の移動による見かけの変化は小さく、プット側の IV が実際に上がったぶんである。
🔴 上がったのは期近だけだった。 11月限の ATM は 24.74% → 24.72% でほぼ変わらず、固定行使価格もプット側が +0.1〜+0.4、コール側は −0.1〜−0.4 と小さい。その結果、(10月ATM − 11月ATM)は −0.46 → +0.19pt と逆転し、期近のほうが高くなった。 SQ(10/9)まで立会7日の期近に、目先の下げへの備えが集まっている。
実現ボラには昨日の −0.74% が入った。 yz20 は 21.32% → 21.49%。VRP は 5.83pt(自前VI 27.32% − yz20 21.49%)で、昨日の 5.89pt から −0.06pt。IV 側が +0.11pt、分母(実現ボラ)側が +0.17pt で、ほぼ相殺した。⚠ 今日の現物の −0.60% には配当落ちが含まれている。
9/28 に挙げた3つの答え合わせ。 ①「65,005 を割ったときにプットの IV が上がるか」は、割って、上がった。昨日は下げても IV が下がったが、今日は安値を割った日にプットの IV がそろって上がり、戻したあとも残った。②「プットの IV の戻り」は戻った。P60,000 は 31.05% → 32.49%、P62,000 は 27.53% → 28.58%。昨日の下げ(−1.15・−1.34)をほぼ取り返した。③ SQ まで立会7日になった。
明日から見るのは3つ。① 期近の IV の上昇が続くか。 期近が期先より高い状態が続くなら、目先の下げへの備えが本物である。1日で戻るなら、今日の安値割れへの反応だけだったことになる。② 今日の安値 64,822 と、引けの戻り。 戻りが続いてもプットの IV が下がらないなら、上げを信用していない向きがまだいる。③ SQ まで立会7日。 期近の数字は、残存の短さでさらに揺れやすくなる。
いまの水準
スマイルカーブ(最新)
縦の破線が原資産(合成フォワード)の位置。 左に行くほど下方向のプット、右に行くほど上方向のコール。 左が持ち上がっているのは、下げに対する保険が買われているということ。
IVの推移(各立会日の日中セッション終わり)
デルタ別IVの時系列(期近)
SVI曲線から目標デルタちょうどの点を補間して拾っている
(上場銘柄をそのまま拾うと、原資産が動いた日に系列が段差になるため)。
Δ0.10 はテール、Δ0.50 はATM。テールとATMの開き方がスキューの動き。
IVの残存は「立会時間」で数えている。暦日で数えると、値段が動かなくても
満期が近づくだけでIVが持ち上がる(とくに金曜→月曜は暦日が3日減るので
√(13/10)=1.14倍に見える)。前日比が値段の話だけになるようにしてある。
IV と 実現ボラ — 差がVRP
実現ボラは確定した引けまでなので、IVより数日遅れる。 cc(終値ベース)と yz(日中レンジも使う)が離れているときは、 日中は静かで寄りで飛んでいるということ。
期間構造の推移
プラス=期近が高い(バックワーデーション)=目先のイベントを織り込んでいる。 マイナスに転じたら、それを織り込み終わった合図。
スキューの推移
日次(引け)
| 日付 | 時刻 | 日経平均 | 期近ATM | 期先ATM | ターム | RR10 | BF10 | 自前VI |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-09-29 | 15:35 | 65,481 | 24.92% | 24.72% | +0.19pt | -3.88pt | +1.88pt | 27.32% |
| 2026-09-28 | 15:34 | 65,878 | 24.28% | 24.74% | -0.46pt | -3.33pt | +1.93pt | 27.21% |
| 2026-09-25 | 15:34 | 66,364 | 24.97% | 25.13% | -0.16pt | -4.43pt | +1.99pt | 27.50% |
| 2026-09-24 | 15:34 | 65,514 | 25.46% | 25.09% | +0.37pt | -5.78pt | +2.21pt | 27.64% |
| 2026-09-23 | 15:39 | 65,019 | 24.11% | 24.73% | -0.63pt | -5.24pt | +1.93pt | 26.86% |
| 2026-09-22 | 15:36 | 65,019 | 23.99% | 24.71% | -0.72pt | -4.74pt | +1.87pt | 26.69% |
| 2026-09-21 | 15:39 | 65,019 | 23.63% | 24.29% | -0.65pt | -5.50pt | +2.16pt | 26.36% |
| 2026-09-18 | 15:35 | 65,019 | 24.56% | 24.65% | -0.09pt | -6.22pt | +2.26pt | 27.18% |
| 2026-09-17 | 15:34 | 64,136 | 25.26% | 25.39% | -0.13pt | -8.05pt | +2.64pt | 28.29% |
| 2026-09-16 | 15:34 | 63,923 | 26.01% | 26.29% | -0.28pt | -9.16pt | +2.80pt | 29.29% |
| 2026-09-15 | 15:36 | 63,484 | 26.70% | 26.99% | -0.29pt | -9.58pt | +2.65pt | 29.35% |
| 2026-09-11 | 15:35 | 64,011 | 28.06% | 27.96% | +0.10pt | -11.28pt | +2.55pt | 30.51% |
| 2026-09-10 | 15:34 | 65,271 | 24.64% | 26.50% | -1.86pt | +8.13pt | +0.77pt | 29.43% |
| 2026-09-09 | 15:35 | 65,143 | 36.33% | 27.71% | +8.62pt | -2.33pt | +3.27pt | 30.75% |
| 2026-09-08 | 15:37 | 65,269 | 35.41% | 28.55% | +6.86pt | -8.93pt | +3.00pt | 31.73% |