日経225オプション 状況ダイジェスト
相場の状況だけをまとめたもの。建玉・売買の候補は載せていない。
現状の解説
安値引けである。 10月限のフォワードは 66,079 → 65,469、−610(−0.92%)。現物は 66,364 → 65,878 で −0.73%。金曜の夜は 17:00 の 66,043 から 18:17 に 66,343 まで買われ、23:21 に 65,752 まで売られたあと、04:11 の時点で 66,200 と戻していた。今日の日中は寄り 66,119、09:23 の 66,633 が高値で、そこから引けにかけてじりじりと売られ、15:34 の 65,469 が安値だった(値幅 1,164ポイント。⚠ 09:23〜09:54 は収集の記録が抜けているので、高値はこの間にもっと上だった可能性がある)。金曜の上げ(+848)の7割を1日で返した。
10月限の ATM は 24.97% → 24.28%、−0.69pt。 自前VI(立会時間の時計)は 27.50% → 27.21%。🔴 下げたのに IV が下がった。 普段は下げの日に IV が上がるので、今日は逆の動きである。
金曜に上がった遠いプットの IV は、今日の下げでそろって下がった。 固定行使価格で、立会時間の時計に揃えた前日比:
- P56,000 −0.38 / P58,000 −1.02 / P60,000 −1.15 / P61,000 −1.47 / P62,000 −1.34 / P64,000 −0.97 / P65,000 −0.86
- C67,000 −1.10 / C68,000 −0.79 / C70,000 −0.47 / C72,000 +0.16
ATM の少し下(P60,000〜P62,000)がいちばん大きく下がり、コールも ATM 近くは下がった。 相場が 610ポイント下がって、行使価格がそれだけ ATM に近づいたにもかかわらず、プットの IV は上がらなかった。金曜に上げの中で入った下の保険の買いが、実際に下げた今日は手放された、と読める。⚠ C74,000 より上(+1.2〜+2.3pt)と P52,000 より下は、デルタがほぼ 0 の遠い行使価格で気配が薄く、読まない。
Δ基準の指標も、今日は同じ向きを示した。 RR10 は −4.43 → −3.33 と浅くなった。相場が下げると Δ0.10 のプットは下の行使価格(IV の高い側)へ動くので、RR は機械的には深くなるはずである。それでも浅くなったのは、プットの IV が本当に下がったからである。
期間構造はコンタンゴが少し深まった。(10月ATM − 11月ATM)は −0.16 → −0.46pt。期近が −0.69 下がったのに対し、期先は −0.39。期先の固定行使価格はプット側が −0.3〜−0.7、コール側が −0.1〜−0.6 と、全体に小さく下がっている。
実現ボラには金曜の +1.29% が入った。 yz20 は 21.76% → 21.32% に下がった(金曜の値幅は 771ポイントで、20日の窓から抜けた 8/25 の 1,295ポイントより静かな1日だったため)。VRP は 5.89pt(自前VI 27.21% − yz20 21.32%)で、金曜の 5.74pt から +0.15pt。IV 側が −0.29pt、分母(実現ボラ)側が −0.44pt で、分母の下げのほうが大きかった。⚠ 今日の −0.73% は明日の引けで入る。
9/25 に挙げた3つの答え合わせ。 ①「遠いプットの IV の上昇が2日続くか」は続かなかった。P58,000 は +1.35 のあと −1.02、P60,000 は +0.72 のあと −1.15 で、金曜の上昇ぶんをほぼ返した。②「高値引けの続き」は続かなかった。9/22〜9/23 の高値帯 66,800〜66,950 には届かず、朝の 66,633 から売られた。C70,000 の IV は 24.58% → 24.11% と下がったままだった。③ SQ(10/9)までは立会で8日になった。
明日から見るのは3つ。① 安値引けの続き。 9/22 からの5立会日の安値 65,005 まであと約460ポイント。そこを割ったときにプットの IV が上がるかどうか。今日のように下げても IV が下がるなら、下げを怖がる向きは少ない。② プットの IV の戻り。 金曜の上昇ぶんを返したあと、今日の水準(P60,000 31.05%、P62,000 27.53%)から上がり始めるか。③ SQ まで立会8日。 期近の数字は、残存の短さでここからさらに揺れやすくなる。
いまの水準
スマイルカーブ(最新)
縦の破線が原資産(合成フォワード)の位置。 左に行くほど下方向のプット、右に行くほど上方向のコール。 左が持ち上がっているのは、下げに対する保険が買われているということ。
IVの推移(各立会日の日中セッション終わり)
デルタ別IVの時系列(期近)
SVI曲線から目標デルタちょうどの点を補間して拾っている
(上場銘柄をそのまま拾うと、原資産が動いた日に系列が段差になるため)。
Δ0.10 はテール、Δ0.50 はATM。テールとATMの開き方がスキューの動き。
IVの残存は「立会時間」で数えている。暦日で数えると、値段が動かなくても
満期が近づくだけでIVが持ち上がる(とくに金曜→月曜は暦日が3日減るので
√(13/10)=1.14倍に見える)。前日比が値段の話だけになるようにしてある。
IV と 実現ボラ — 差がVRP
実現ボラは確定した引けまでなので、IVより数日遅れる。 cc(終値ベース)と yz(日中レンジも使う)が離れているときは、 日中は静かで寄りで飛んでいるということ。
期間構造の推移
プラス=期近が高い(バックワーデーション)=目先のイベントを織り込んでいる。 マイナスに転じたら、それを織り込み終わった合図。
スキューの推移
日次(引け)
| 日付 | 時刻 | 日経平均 | 期近ATM | 期先ATM | ターム | RR10 | BF10 | 自前VI |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-09-28 | 15:34 | 65,878 | 24.28% | 24.74% | -0.46pt | -3.33pt | +1.93pt | 27.21% |
| 2026-09-25 | 15:34 | 66,364 | 24.97% | 25.13% | -0.16pt | -4.43pt | +1.99pt | 27.50% |
| 2026-09-24 | 15:34 | 65,514 | 25.46% | 25.09% | +0.37pt | -5.78pt | +2.21pt | 27.64% |
| 2026-09-23 | 15:39 | 65,019 | 24.11% | 24.73% | -0.63pt | -5.24pt | +1.93pt | 26.86% |
| 2026-09-22 | 15:36 | 65,019 | 23.99% | 24.71% | -0.72pt | -4.74pt | +1.87pt | 26.69% |
| 2026-09-21 | 15:39 | 65,019 | 23.63% | 24.29% | -0.65pt | -5.50pt | +2.16pt | 26.36% |
| 2026-09-18 | 15:35 | 65,019 | 24.56% | 24.65% | -0.09pt | -6.22pt | +2.26pt | 27.18% |
| 2026-09-17 | 15:34 | 64,136 | 25.26% | 25.39% | -0.13pt | -8.05pt | +2.64pt | 28.29% |
| 2026-09-16 | 15:34 | 63,923 | 26.01% | 26.29% | -0.28pt | -9.16pt | +2.80pt | 29.29% |
| 2026-09-15 | 15:36 | 63,484 | 26.70% | 26.99% | -0.29pt | -9.58pt | +2.65pt | 29.35% |
| 2026-09-11 | 15:35 | 64,011 | 28.06% | 27.96% | +0.10pt | -11.28pt | +2.55pt | 30.51% |
| 2026-09-10 | 15:34 | 65,271 | 24.64% | 26.50% | -1.86pt | +8.13pt | +0.77pt | 29.43% |
| 2026-09-09 | 15:35 | 65,143 | 36.33% | 27.71% | +8.62pt | -2.33pt | +3.27pt | 30.75% |
| 2026-09-08 | 15:37 | 65,269 | 35.41% | 28.55% | +6.86pt | -8.93pt | +3.00pt | 31.73% |
| 2026-09-07 | 15:35 | 66,400 | 27.24% | 25.22% | +2.02pt | -1.18pt | +1.26pt | 27.62% |