日経225オプション 状況ダイジェスト
相場の状況だけをまとめたもの。建玉・売買の候補は載せていない。
現状の解説
高値引けである。 10月限のフォワードは 65,231 → 66,079、+848(+1.30%)。現物は 65,514 → 66,364 で同じく +1.30%。昨夜は 17:00 の 65,331 から 18:41 に 65,005 まで売られたが、01:52 の 65,625 まで戻して 65,456 で明けた(値幅 620ポイント)。今日の日中は寄り 65,263、08:57 の 65,259 が安値で、そこから引けまでほぼ一本調子に買われ、15:34 の 66,079 が高値だった(値幅 820ポイント)。昨日の 2% 安の半分以上を1日で取り返した。
10月限の ATM は 25.46% → 24.97%、−0.49pt。 自前VI(立会時間の時計)は 27.64% → 27.50%。上げてIVが下がる、普段の形である。
🔴 ただし、遠いプットは上げても買われている。 固定行使価格で、立会時間の時計に揃えた前日比:
- P56,000 +1.61 / P58,000 +1.35 / P60,000 +0.72 / P62,000 +0.36 / P64,000 −0.02 / P65,000 −0.12
- C68,000 −0.09 / C70,000 −0.02 / C72,000 −0.04 / C74,000 −0.09 / C75,000 −0.43
ATM から遠いプットほど大きく、単調に並んでいる。 コールは小さく剥げたか横ばい。プロの言葉では「上げのP盛り(コールはほぼ変わらず)」で、上げの日の平時の形に当たる。⚠ 上げの日に下の保険が買われるのは、相場の戻りを信用していない側がいる、ということでもある。
⚠ Δ基準の指標は逆を示す。昨日と同じ読み分けが要る。 RR10 は −5.88 → −4.44 と浅くなり、「プットが売られた」と読める。だが Δ0.10 の点はFと一緒に上の行使価格へ動くので、1.3% の上げではRRは機械的に浅くなる。固定行使価格で見れば、遠いプットは買われている。 期近のスライドの傾きもプット側だけははっきりしていて、先物+1%あたり −1.09pt(r −0.63)。コール側(−0.14)と ATM(−0.30)は r が薄く、読めない。
期間構造はコンタンゴに戻った。(10月ATM − 11月ATM)は +0.37 → −0.16pt。期近が −0.49 下がったのに対し、期先は +0.04 とほぼ動いていない。期先の固定行使価格はプット側が +0.4〜+0.9 と全体に上がっており、下の保険の買いは期先にも入っている。
実現ボラの分母は今日やっと1本進んだ。 9/24 の日足(+0.76%)が入り、yz20 は 21.37% → 21.76%。VRP は 5.74pt(自前VI 27.50% − yz20 21.76%)で、昨日の 6.28pt から縮んだ。縮んだ 0.54pt のうち、分母(実現ボラ)ぶんが 0.39pt、IV 側が 0.14pt である。⚠ 今日の +1.30% は、明日の引けで入る。
9/24 に挙げた3つの答え合わせ。 ①「コール側の立ち上がりが2日続くか」は続かなかった。今日のコールは小さく剥げており、昨日の立ち上がりは2%下げの反動の1日だった。②「期間構造のバックワーデーションが残るか」は残らなかった(−0.16pt でコンタンゴ)。③「実現ボラが動き出すか」は、分母が1本進んだだけで、VRP の縮みの大半はまだ分母側である。
明日から見るのは3つ。① 遠いプットの盛りが2日続くか。 上げても下の保険が買われる状態が続けば、次に下げたときプットはさらに盛る側に立つ。② 高値引けの続き。 9/22〜9/23 の高値帯 66,800〜66,950 まであと 700〜900ポイント。そこでコールが剥げたままか(C70,000 は今日 24.58%)が、上へ抜けるかどうかの手がかりになる。③ SQ(10/9)まで立会で9日。 期近の数字は、ここから残存の短さで揺れやすくなる。
いまの水準
スマイルカーブ(最新)
縦の破線が原資産(合成フォワード)の位置。 左に行くほど下方向のプット、右に行くほど上方向のコール。 左が持ち上がっているのは、下げに対する保険が買われているということ。
IVの推移(各立会日の日中セッション終わり)
デルタ別IVの時系列(期近)
SVI曲線から目標デルタちょうどの点を補間して拾っている
(上場銘柄をそのまま拾うと、原資産が動いた日に系列が段差になるため)。
Δ0.10 はテール、Δ0.50 はATM。テールとATMの開き方がスキューの動き。
IVの残存は「立会時間」で数えている。暦日で数えると、値段が動かなくても
満期が近づくだけでIVが持ち上がる(とくに金曜→月曜は暦日が3日減るので
√(13/10)=1.14倍に見える)。前日比が値段の話だけになるようにしてある。
IV と 実現ボラ — 差がVRP
実現ボラは確定した引けまでなので、IVより数日遅れる。 cc(終値ベース)と yz(日中レンジも使う)が離れているときは、 日中は静かで寄りで飛んでいるということ。
期間構造の推移
プラス=期近が高い(バックワーデーション)=目先のイベントを織り込んでいる。 マイナスに転じたら、それを織り込み終わった合図。
スキューの推移
日次(引け)
| 日付 | 時刻 | 日経平均 | 期近ATM | 期先ATM | ターム | RR10 | BF10 | 自前VI |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-09-25 | 15:34 | 66,364 | 24.97% | 25.13% | -0.16pt | -4.43pt | +1.99pt | 27.50% |
| 2026-09-24 | 15:34 | 65,514 | 25.46% | 25.09% | +0.37pt | -5.78pt | +2.21pt | 27.64% |
| 2026-09-23 | 15:39 | 65,019 | 24.11% | 24.73% | -0.63pt | -5.24pt | +1.93pt | 26.86% |
| 2026-09-22 | 15:36 | 65,019 | 23.99% | 24.71% | -0.72pt | -4.74pt | +1.87pt | 26.69% |
| 2026-09-21 | 15:39 | 65,019 | 23.63% | 24.29% | -0.65pt | -5.50pt | +2.16pt | 26.36% |
| 2026-09-18 | 15:35 | 65,019 | 24.56% | 24.65% | -0.09pt | -6.22pt | +2.26pt | 27.18% |
| 2026-09-17 | 15:34 | 64,136 | 25.26% | 25.39% | -0.13pt | -8.05pt | +2.64pt | 28.29% |
| 2026-09-16 | 15:34 | 63,923 | 26.01% | 26.29% | -0.28pt | -9.16pt | +2.80pt | 29.29% |
| 2026-09-15 | 15:36 | 63,484 | 26.70% | 26.99% | -0.29pt | -9.58pt | +2.65pt | 29.35% |
| 2026-09-11 | 15:35 | 64,011 | 28.06% | 27.96% | +0.10pt | -11.28pt | +2.55pt | 30.51% |
| 2026-09-10 | 15:34 | 65,271 | 24.64% | 26.50% | -1.86pt | +8.13pt | +0.77pt | 29.43% |
| 2026-09-09 | 15:35 | 65,143 | 36.33% | 27.71% | +8.62pt | -2.33pt | +3.27pt | 30.75% |
| 2026-09-08 | 15:37 | 65,269 | 35.41% | 28.55% | +6.86pt | -8.93pt | +3.00pt | 31.73% |
| 2026-09-07 | 15:35 | 66,400 | 27.24% | 25.22% | +2.02pt | -1.18pt | +1.26pt | 27.62% |
| 2026-09-04 | 15:36 | 65,021 | 28.11% | 24.91% | +3.20pt | -4.26pt | +2.07pt | 27.71% |