日経225オプション 状況ダイジェスト
相場の状況だけをまとめたもの。建玉・売買の候補は載せていない。
現状の解説
日銀は 0.25% の利上げを決め、政策金利は 1.25% になった(1995年以来の水準、採決は7対2)。予想どおりの利上げで、期近に残っていた最後のイベントが通過した。 引け(15:35)の先物は 65,120、前日比 +1,030(+1.61%)。現物は 65,019(+883)。昨夜は 17:19 の 64,030 を安値に 22:51 の 64,990 まで買われ、記録の最後(03:30)は 64,830。今日の日中は 10:52 の 64,270 を安値に、発表後は 12:25 の 65,280 まで買われて引けた。値幅は1,010ポイント。買われたのは利上げそのものではなく、イベントを通過したことである。
10月限の ATM は 25.26% → 24.56%、−0.71pt。4日続けての低下である。 先物が +1.61% 上げた分を傾きで引くと、残りは −0.53pt。⚠ 傾きの当てはまりは ATM で r −0.22 と薄く、大きさは目安にとどまる。自前VI(立会)は 28.29% → 27.18%。⚠ 今回の「予想どおり」は FOMC と違い、採決が7対2に割れている。次の一手のペースを巡る見方の分かれは残っており、期先の IV が期近より高い状態が続いているのはそれと整合する。
昨日の③「両翼が揃って上がり始めるか」は、逆に両翼とも下がった。 P10 は 31.93 → 29.92%(−2.01)、C10 は 23.88 → 23.70%(−0.18)。RR10 は −8.05 → −6.22 と、記録上いちばん浅い。⚠ ただし値動きの分を引くと中身は違う。プット翼の下げはほぼ全部が値動きで説明できる(残り −0.01pt)のに対し、実際に売られたのはコール翼(残り −0.48pt)と期先のプット翼(残り −1.08pt)である。⚠ 11:54 の1本だけ P10 が 31.14 まで跳ねているが、これは発表の瞬間に気配の幅が 4.27pt へ開き、面に使えた点数が 97 → 61 に落ちたためで、ボラ需要ではない。
期間構造(10月ATM − 11月ATM)は −0.13 → −0.09pt とほぼ並んだ。11月限の ATM は 25.39 → 24.65%(−0.75)で、下げ幅は10月限とほぼ同じである。
VRP は +7.64 → +6.04pt(自前VI 27.18% − yz20 21.14%)で、+7pt を割った。 ⚠ ただし ÷16 の比は 0.63 → 0.51 へ下がっている(実際の1日 0.79%、市場が言う1日 1.55%)。昼の時点では比 0.67 まで上がっていたが、引けにかけて戻したぶん日中の値動きが相殺された。「実現が追いついてきた」とは、引け値で見るとまだ言えない。 翼VRP はコール翼 +7.33pt・プット翼 +11.23pt と両翼とも +7 以上に戻ったが、⚠ これは20日窓の上げた日の実現が 17.81 → 16.12% へ下がったためで、翼が割高になったわけではない。
来週見るのは3つ。① 9/21・9/22・9/23 も立会がある(祝日取引)。ただし現物市場は休みで日足が来ないので、実現ボラは3営業日そのまま据え置きになる。VRP はその間、IV 側の動きだけで上下する。② 週足のバンド幅。 ±2σ の幅は7週続けて縮み、34.60% から 14.86% まで来た。収束が続くのか、拡大へ転じるのか。③ 引けの ATM が 25%台へ戻り、両翼VRP が +7pt 以上にとどまるか。 ⚠ VRP が +7 を割ったこと自体はロングの合図だが、条件の根拠は「実現が追いついた状態」であって、IV 側が落ちただけでは足りない。
いまの水準
スマイルカーブ(最新)
縦の破線が原資産(合成フォワード)の位置。 左に行くほど下方向のプット、右に行くほど上方向のコール。 左が持ち上がっているのは、下げに対する保険が買われているということ。
IVの推移(各立会日の日中セッション終わり)
デルタ別IVの時系列(期近)
SVI曲線から目標デルタちょうどの点を補間して拾っている
(上場銘柄をそのまま拾うと、原資産が動いた日に系列が段差になるため)。
Δ0.10 はテール、Δ0.50 はATM。テールとATMの開き方がスキューの動き。
IVの残存は「立会時間」で数えている。暦日で数えると、値段が動かなくても
満期が近づくだけでIVが持ち上がる(とくに金曜→月曜は暦日が3日減るので
√(13/10)=1.14倍に見える)。前日比が値段の話だけになるようにしてある。
IV と 実現ボラ — 差がVRP
実現ボラは確定した引けまでなので、IVより数日遅れる。 cc(終値ベース)と yz(日中レンジも使う)が離れているときは、 日中は静かで寄りで飛んでいるということ。
期間構造の推移
プラス=期近が高い(バックワーデーション)=目先のイベントを織り込んでいる。 マイナスに転じたら、それを織り込み終わった合図。
スキューの推移
日次(引け)
| 日付 | 時刻 | 日経平均 | 期近ATM | 期先ATM | ターム | RR10 | BF10 | 自前VI |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-09-18 | 15:35 | 65,019 | 24.56% | 24.65% | -0.09pt | -6.22pt | +2.26pt | 27.18% |
| 2026-09-17 | 15:34 | 64,136 | 25.26% | 25.39% | -0.13pt | -8.05pt | +2.64pt | 28.29% |
| 2026-09-16 | 15:34 | 63,923 | 26.01% | 26.29% | -0.28pt | -9.16pt | +2.80pt | 29.29% |
| 2026-09-15 | 15:36 | 63,484 | 26.70% | 26.99% | -0.29pt | -9.58pt | +2.65pt | 29.35% |
| 2026-09-11 | 15:35 | 64,011 | 28.06% | 27.96% | +0.10pt | -11.28pt | +2.55pt | 30.51% |
| 2026-09-10 | 15:34 | 65,271 | 24.64% | 26.50% | -1.86pt | +8.13pt | +0.77pt | 29.43% |
| 2026-09-09 | 15:35 | 65,143 | 36.33% | 27.71% | +8.62pt | -2.33pt | +3.27pt | 30.75% |
| 2026-09-08 | 15:37 | 65,269 | 35.41% | 28.55% | +6.86pt | -8.93pt | +3.00pt | 31.73% |
| 2026-09-07 | 15:35 | 66,400 | 27.24% | 25.22% | +2.02pt | -1.18pt | +1.26pt | 27.62% |
| 2026-09-04 | 15:36 | 65,021 | 28.11% | 24.91% | +3.20pt | -4.26pt | +2.07pt | 27.71% |
| 2026-09-03 | 15:36 | 64,214 | 26.35% | 24.16% | +2.20pt | -8.05pt | +3.00pt | 27.07% |
| 2026-09-02 | 15:35 | 64,326 | 27.67% | 25.33% | +2.34pt | -9.70pt | +3.37pt | 28.26% |
| 2026-09-01 | 15:37 | 66,215 | 23.85% | 22.81% | +1.03pt | -5.92pt | +2.80pt | 25.45% |
| 2026-08-31 | 15:38 | 66,312 | 24.34% | 23.54% | +0.80pt | -4.55pt | +2.35pt | 26.26% |
| 2026-08-28 | 15:38 | 66,406 | 25.58% | 24.80% | +0.78pt | -5.74pt | +2.42pt | 27.64% |