データ: 2026-09-18 15:35:08

日経225オプション 状況ダイジェスト

相場の状況だけをまとめたもの。建玉・売買の候補は載せていない。

現状の解説

日銀は 0.25% の利上げを決め、政策金利は 1.25% になった(1995年以来の水準、採決は7対2)。予想どおりの利上げで、期近に残っていた最後のイベントが通過した。 引け(15:35)の先物は 65,120、前日比 +1,030(+1.61%)。現物は 65,019(+883)。昨夜は 17:19 の 64,030 を安値に 22:51 の 64,990 まで買われ、記録の最後(03:30)は 64,830。今日の日中は 10:52 の 64,270 を安値に、発表後は 12:25 の 65,280 まで買われて引けた。値幅は1,010ポイント。買われたのは利上げそのものではなく、イベントを通過したことである。

10月限の ATM は 25.26% → 24.56%、−0.71pt。4日続けての低下である。 先物が +1.61% 上げた分を傾きで引くと、残りは −0.53pt。⚠ 傾きの当てはまりは ATM で r −0.22 と薄く、大きさは目安にとどまる。自前VI(立会)は 28.29% → 27.18%。⚠ 今回の「予想どおり」は FOMC と違い、採決が7対2に割れている。次の一手のペースを巡る見方の分かれは残っており、期先の IV が期近より高い状態が続いているのはそれと整合する。

昨日の③「両翼が揃って上がり始めるか」は、逆に両翼とも下がった。 P10 は 31.93 → 29.92%(−2.01)、C10 は 23.88 → 23.70%(−0.18)。RR10 は −8.05 → −6.22 と、記録上いちばん浅い。⚠ ただし値動きの分を引くと中身は違う。プット翼の下げはほぼ全部が値動きで説明できる(残り −0.01pt)のに対し、実際に売られたのはコール翼(残り −0.48pt)と期先のプット翼(残り −1.08pt)である。⚠ 11:54 の1本だけ P10 が 31.14 まで跳ねているが、これは発表の瞬間に気配の幅が 4.27pt へ開き、面に使えた点数が 97 → 61 に落ちたためで、ボラ需要ではない。

期間構造(10月ATM − 11月ATM)は −0.13 → −0.09pt とほぼ並んだ。11月限の ATM は 25.39 → 24.65%(−0.75)で、下げ幅は10月限とほぼ同じである。

VRP は +7.64 → +6.04pt(自前VI 27.18% − yz20 21.14%)で、+7pt を割った。 ⚠ ただし ÷16 の比は 0.63 → 0.51 へ下がっている(実際の1日 0.79%、市場が言う1日 1.55%)。昼の時点では比 0.67 まで上がっていたが、引けにかけて戻したぶん日中の値動きが相殺された。「実現が追いついてきた」とは、引け値で見るとまだ言えない。 翼VRP はコール翼 +7.33pt・プット翼 +11.23pt と両翼とも +7 以上に戻ったが、⚠ これは20日窓の上げた日の実現が 17.81 → 16.12% へ下がったためで、翼が割高になったわけではない。

来週見るのは3つ。① 9/21・9/22・9/23 も立会がある(祝日取引)。ただし現物市場は休みで日足が来ないので、実現ボラは3営業日そのまま据え置きになる。VRP はその間、IV 側の動きだけで上下する。② 週足のバンド幅。 ±2σ の幅は7週続けて縮み、34.60% から 14.86% まで来た。収束が続くのか、拡大へ転じるのか。③ 引けの ATM が 25%台へ戻り、両翼VRP が +7pt 以上にとどまるか。 ⚠ VRP が +7 を割ったこと自体はロングの合図だが、条件の根拠は「実現が追いついた状態」であって、IV 側が落ちただけでは足りない。

解説: 2026-09-18 15:42 記

いまの水準

期近ATM IV(202610・残20日)
24.56%
前日比 -0.71pt
期先ATM IV
24.65%
前日比 -0.75pt
自前VI(30日換算)
27.18%
前日比 -1.11pt
ターム(期近 − 期先)
-0.09pt
コンタンゴ / 前日比 +0.04pt
VRP(自前VI − 実現ボラ)
+6.04pt
前日比 -1.60pt(IV -1.11pt / 実現ボラ +0.49pt)
実現ボラ yz20
21.14%
cc20 17.38% / 2026-09-17 まで
リスクリバーサル RR10
-6.22pt
マイナス=プットが買われている
バタフライ BF10
+2.26pt
高い=テールが厚い
日経225先物(期近)
65,120
前日比 +1,030 / 現物 65,019(15:30 で終了)

スマイルカーブ(最新)

21%31%42%52%F 64,92450,00063,00076,000
202610(残20日) 202611(残55日)(左がプット・右がコール)

縦の破線が原資産(合成フォワード)の位置。 左に行くほど下方向のプット、右に行くほど上方向のコール。 左が持ち上がっているのは、下げに対する保険が買われているということ。

IVの推移(各立会日の日中セッション終わり)

22.0%27.0%32.1%37.1%08-2809-18
期近ATM 期先ATM 自前VI(30日)

デルタ別IVの時系列(期近)

22.2%32.6%43.0%53.5%08-2809-18
Δ0.50(ATM) プットΔ0.25 プットΔ0.10 コールΔ0.10

SVI曲線から目標デルタちょうどの点を補間して拾っている (上場銘柄をそのまま拾うと、原資産が動いた日に系列が段差になるため)。 Δ0.10 はテール、Δ0.50 はATM。テールとATMの開き方がスキューの動き。
IVの残存は「立会時間」で数えている。暦日で数えると、値段が動かなくても 満期が近づくだけでIVが持ち上がる(とくに金曜→月曜は暦日が3日減るので √(13/10)=1.14倍に見える)。前日比が値段の話だけになるようにしてある。

IV と 実現ボラ — 差がVRP

16.5%21.9%27.2%32.6%08-2809-18
自前VI(30日) 実現ボラ yz20 実現ボラ cc20

実現ボラは確定した引けまでなので、IVより数日遅れる。 cc(終値ベース)と yz(日中レンジも使う)が離れているときは、 日中は静かで寄りで飛んでいるということ。

期間構造の推移

-2.5%1.4%5.3%9.2%08-2809-18
期近 − 期先

プラス=期近が高い(バックワーデーション)=目先のイベントを織り込んでいる。 マイナスに転じたら、それを織り込み終わった合図。

スキューの推移

-12.4%-5.2%2.0%9.3%08-2809-18
RR10 BF10

日次(引け)

日付時刻日経平均期近ATM期先ATM タームRR10BF10自前VI
2026-09-1815:3565,01924.56%24.65%-0.09pt-6.22pt+2.26pt27.18%
2026-09-1715:3464,13625.26%25.39%-0.13pt-8.05pt+2.64pt28.29%
2026-09-1615:3463,92326.01%26.29%-0.28pt-9.16pt+2.80pt29.29%
2026-09-1515:3663,48426.70%26.99%-0.29pt-9.58pt+2.65pt29.35%
2026-09-1115:3564,01128.06%27.96%+0.10pt-11.28pt+2.55pt30.51%
2026-09-1015:3465,27124.64%26.50%-1.86pt+8.13pt+0.77pt29.43%
2026-09-0915:3565,14336.33%27.71%+8.62pt-2.33pt+3.27pt30.75%
2026-09-0815:3765,26935.41%28.55%+6.86pt-8.93pt+3.00pt31.73%
2026-09-0715:3566,40027.24%25.22%+2.02pt-1.18pt+1.26pt27.62%
2026-09-0415:3665,02128.11%24.91%+3.20pt-4.26pt+2.07pt27.71%
2026-09-0315:3664,21426.35%24.16%+2.20pt-8.05pt+3.00pt27.07%
2026-09-0215:3564,32627.67%25.33%+2.34pt-9.70pt+3.37pt28.26%
2026-09-0115:3766,21523.85%22.81%+1.03pt-5.92pt+2.80pt25.45%
2026-08-3115:3866,31224.34%23.54%+0.80pt-4.55pt+2.35pt26.26%
2026-08-2815:3866,40625.58%24.80%+0.78pt-5.74pt+2.42pt27.64%