日経225オプション 状況ダイジェスト
相場の状況だけをまとめたもの。建玉・売買の候補は載せていない。
現状の解説
ナイトで売られ、日中は戻した。SQ で9月限が消えた日。 先物の引け(15:35)は 63,830、前日比 −1,430(−2.19%)。現物は 64,011(−1,260)。⚠ 下げたのはほとんどナイトである —— 17:00 の 65,000 から 03:15 の 63,810 まで1,190ポイント売られ、日中はむしろ 09:01 の 63,010 を安値に引けにかけて 820ポイント戻している。値幅は日中 840、ナイト込みで 1,990ポイント。9月限の SQ は今朝の寄りで算出され、今日から期近は10月限になった。
⚠ 今日の「前日比」は読まないこと。 画面が出す期近の前日比は ATM +3.42pt、RR10 −19.41、ストラドル +3,105pt だが、これは昨日の期近(9月限・残存1日)と今日の期近(10月限・残存19立会日)を引き算したもので、相場ではない。限月が入れ替わった日はこうなる。以下は 10月限を1本の限月として追い直した数字である。
10月限の ATM は 26.50% → 28.06%、+1.56pt。 先物(パリティ)は 64,934 → 63,733 の −1.85% なので、スライドの傾きが言う「値動きの分」は +0.52pt。残りの +1.04pt が、値動きでは説明の付かない上乗せである。翼で分けると C10 は 24.35 → 24.97(残差 +0.54)、P10 は 34.88 → 36.25(残差 +0.22)。⚠ ATM の残差が翼より大きい —— 特定の翼ではなく、面全体が持ち上がった形。
そして 9/8 の跳ねは、完全に抜けきった。 9/8 の引けを起点に今日までを測ると、値動きの分を引いた残差は ATM −0.99pt、C10 −1.85、P10 −1.88 ですべてマイナス。⚠ 今日 28.06% は 9/8 引けの 28.55% とほぼ同じ高さだが、中身は別物である。 記録開始以来いちばん大きかった1日の跳ね(期近 +8.17pt)のうち10月限が受け取ったのは +3.33pt で、それは3立会日で返しきり、いまの高さは今週の下げが新しく積んだもの。
ただし週を通すと、プット翼には恐怖が残っている。 跳ねる前の 9/7 引けを起点にすると、残差は ATM +1.86pt に対し P10 +2.75pt、C10 は +0.44pt しかない。RR10 は −10.52 → −11.28 で、10月限としては記録上いちばん深い。 今日も上がったのはプット側(P10 +1.37 対 C10 +0.62)で、BF10 は 2.75 → 2.55 と縮んでいる ——両翼が持ち上がったのではなく、プット翼だけが伸びた。
VRP は +8.93 → +10.04pt(自前VI 30.51% − yz20 20.47%)。⚠ 開いたのは IV の側である —— 9/10 ぶんの実現ボラが入って yz20 は 20.38 → 20.47%(+0.09)とほとんど動かず、自前VIが 29.43 → 30.51%(+1.07) 上がった。cc20 は 22.42 → 22.06%。÷16 の比は 0.75 → 0.85。 今日の −1.93% が分子に入り、実際の1日は 1.34 → 1.49%/日、分母(市場が言う1日)は 1.79 → 1.77%/日。動いたのは分子で、比は中立帯の上寄りに来たが損益分岐(1.00)には届いていない。
来週見るのは3つ。① プット翼だけが伸びる形が続くか。 RR10 −11.28 は記録上最も深く、BF10 は縮んでいる。⚠ 両翼が揃って上がり始めたら、それは局所的なヘッジ需要ではなく面全体のボラ需要に変わった合図。② VRP が縮み始めるか。 いま +10.04pt で、今週は IV が上がって開く方向に動いた。実現が追いついて +7pt を割るまで、買いは割高を払うことになる。③ 比が 1.00 を超えるか。 今日 0.85 まで来たが、超えるには来週も 2% 級の日が要る。⚠ 比はガンマの問いで、上の VRP(ベガの問い)とは別物である。
いまの水準
スマイルカーブ(最新)
縦の破線が原資産(合成フォワード)の位置。 左に行くほど下方向のプット、右に行くほど上方向のコール。 左が持ち上がっているのは、下げに対する保険が買われているということ。
IVの推移(各立会日の日中セッション終わり)
デルタ別IVの時系列(期近)
SVI曲線から目標デルタちょうどの点を補間して拾っている
(上場銘柄をそのまま拾うと、原資産が動いた日に系列が段差になるため)。
Δ0.10 はテール、Δ0.50 はATM。テールとATMの開き方がスキューの動き。
IVの残存は「立会時間」で数えている。暦日で数えると、値段が動かなくても
満期が近づくだけでIVが持ち上がる(とくに金曜→月曜は暦日が3日減るので
√(13/10)=1.14倍に見える)。前日比が値段の話だけになるようにしてある。
IV と 実現ボラ — 差がVRP
実現ボラは確定した引けまでなので、IVより数日遅れる。 cc(終値ベース)と yz(日中レンジも使う)が離れているときは、 日中は静かで寄りで飛んでいるということ。
期間構造の推移
プラス=期近が高い(バックワーデーション)=目先のイベントを織り込んでいる。 マイナスに転じたら、それを織り込み終わった合図。
スキューの推移
日次(引け)
| 日付 | 時刻 | 日経平均 | 期近ATM | 期先ATM | ターム | RR10 | BF10 | 自前VI |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-09-11 | 15:35 | 64,011 | 28.06% | 27.96% | +0.10pt | -11.28pt | +2.55pt | 30.51% |
| 2026-09-10 | 15:34 | 65,271 | 24.64% | 26.50% | -1.86pt | +8.13pt | +0.77pt | 29.43% |
| 2026-09-09 | 15:35 | 65,143 | 36.33% | 27.71% | +8.62pt | -2.33pt | +3.27pt | 30.75% |
| 2026-09-08 | 15:37 | 65,269 | 35.41% | 28.55% | +6.86pt | -8.93pt | +3.00pt | 31.73% |
| 2026-09-07 | 15:35 | 66,400 | 27.24% | 25.22% | +2.02pt | -1.18pt | +1.26pt | 27.62% |
| 2026-09-04 | 15:36 | 65,021 | 28.11% | 24.91% | +3.20pt | -4.26pt | +2.07pt | 27.71% |
| 2026-09-03 | 15:36 | 64,214 | 26.35% | 24.16% | +2.20pt | -8.05pt | +3.00pt | 27.07% |
| 2026-09-02 | 15:35 | 64,326 | 27.67% | 25.33% | +2.34pt | -9.70pt | +3.37pt | 28.26% |
| 2026-09-01 | 15:37 | 66,215 | 23.85% | 22.81% | +1.03pt | -5.92pt | +2.80pt | 25.45% |
| 2026-08-31 | 15:38 | 66,312 | 24.34% | 23.54% | +0.80pt | -4.55pt | +2.35pt | 26.26% |
| 2026-08-28 | 15:38 | 66,406 | 25.58% | 24.80% | +0.78pt | -5.74pt | +2.42pt | 27.64% |
| 2026-08-27 | 15:36 | 66,132 | 27.08% | 26.58% | +0.50pt | -6.98pt | +2.57pt | 29.55% |
| 2026-08-26 | 15:36 | 66,262 | 27.52% | 26.94% | +0.58pt | -6.82pt | +2.26pt | 30.12% |
| 2026-08-25 | 15:39 | 65,856 | 28.84% | 27.94% | +0.91pt | -8.00pt | +2.62pt | 31.27% |
| 2026-08-24 | 15:40 | 65,528 | 29.74% | 28.76% | +0.97pt | -9.38pt | +3.28pt | 31.97% |