日経225オプション 状況ダイジェスト
相場の状況だけをまとめたもの。建玉・売買の候補は載せていない。
現状の解説
2日続けて「行って来い」で、引けがほとんど動かなかった。 先物(期近)の引け(15:34)は 65,260、前日比 +85(+0.13%)。現物は 65,271(+128)。ナイトは 17:00 の 65,190 から 04:51 の 64,155 まで1,035ポイント売られ、日中は 10:37 の 64,205 を安値に引けにかけて 65,260 まで1,055ポイント戻した。値幅はナイト込みで 1,170ポイント。昨日と同じ形である ── 中で大きく動いて、引けでは元に戻る。
⚠ 今日の期近(9月限)の数字は読まないこと。 ATM は 24.64%、RR10 は +8.13、BF10 は 0.77。Δ0.10 のプットが 21.34% と ATM(24.64%)より 3.30pt 低く、コールが 29.47% と 4.83pt 高い ── スキューの符号がひっくり返っている。明日が SQ(9/11 の寄りで算出)で今日が取引最終日なので、これは板の薄さと建玉の整理が作った形であって、相場観ではない。以下は期先(10月限)で測る。
期先は3日目も落ちた。 ATM 27.71 → 26.50%(−1.21)、C10 25.68 → 24.35(−1.33)、P10 35.64 → 34.88(−0.76)。今日も先物は +0.13% しか動いていないので、昨日と同じくこの下げはまるごと「値動きで説明できない分」になる(傾きが言う予想 −0.06pt に対し、残差 −1.15pt)。
⚠ ただし、昨日ここに書いた②の見立ては外れた。 昨日は剥落が全部ナイトで出たので「明日も夜に剥がれて日中は動かないなら、剥落は時間の関数だ」と書いた。今日は逆だった ── ナイト全体の残差は ATM +0.09pt とほぼゼロで、剥落は日中(寄→引)に出ている(ATM −1.02・C10 −1.89・P10 +0.80)。剥落は時間の関数ではない。 ⚠ しかも今日の日中は先物が +1.42% 上げた区間なので、傾きを引かずに素のΔIVだけ見ると「上げたから落ちた」と読めてしまう。引いてもなお −1.02pt 残る、というのが今日の中身である。
そして 9/8 の跳ねは、2立会日でほぼ全部返した。 9/8 の日中に積み上がった期先ATMの残差は +2.33pt。これに対し 9/9 が −0.81pt、今日が −1.15pt で、合計 −1.96pt。残っているのは +0.37pt しかない。 水準で見ても、期先ATMは 28.55 → 26.50% と、跳ねる前の 9/7(25.22%)まであと 1.28pt のところまで戻っている。⚠ 記録開始以来いちばん大きかった1日の跳ね(期近 +8.17pt)が、2日で消えかけている。
期間構造は +8.62 → −1.86pt と、記録開始以来はじめて逆転した。 ただし中身は期近が最終日に落ちたぶんなので、SQ を過ぎれば消える見かけである。VRP は +10.37 → +8.93pt(自前VI 29.43% − yz20 20.50%)。昨日の③「+10pt を割るか」は 割った。⚠ 割ったのは実現ではなく IV の側である ── 9/9 ぶんが入って yz20 は 20.38 → 20.50%(+0.12)とほとんど動かず、自前VIが 30.75 → 29.43%(−1.32) 落ちた。
÷16 の比は 0.77 → 0.80(期先)。 ⚠ 今日動いたのは分母のほうである ── 分子(実際の1日)は 1.34%/日 で昨日と同じ、分母(市場が言う1日)が 1.75 → 1.67%/日 に下がった。昨日は分子が動いて比が落ち、今日は分母が下がって比が上がった。同じ 0.8 前後でも、中身は毎日入れ替わっている。 翼VRP は コール翼 +8.03pt・プット翼 +9.06pt で、両翼とも売り優位のまま。
来週見るのは3つ。① 明日の SQ(9/11 の寄り)。 ここで9月限が消え、10月限が期近になる。上の「期近−期先」の逆転も同時に消える。② 月曜 9/14 の寄りの、10月限ATMの水準。 25%台以下なら 9/8 の跳ねは期近のイベントだったことになり、28%以上なら恐怖が10月限へ移ったことになる。今日 26.50% で、中間帯の下半分まで来た。 ③ 残り +0.37pt の残差。 これが消えれば 9/8 は完全に無かったことになる。⚠ 逆にここで止まって積み直すなら、9/8 に入ったのは一過性の恐怖ではない。
いまの水準
スマイルカーブ(最新)
縦の破線が原資産(合成フォワード)の位置。 左に行くほど下方向のプット、右に行くほど上方向のコール。 左が持ち上がっているのは、下げに対する保険が買われているということ。
IVの推移(各立会日の日中セッション終わり)
デルタ別IVの時系列(期近)
SVI曲線から目標デルタちょうどの点を補間して拾っている
(上場銘柄をそのまま拾うと、原資産が動いた日に系列が段差になるため)。
Δ0.10 はテール、Δ0.50 はATM。テールとATMの開き方がスキューの動き。
IVの残存は「立会時間」で数えている。暦日で数えると、値段が動かなくても
満期が近づくだけでIVが持ち上がる(とくに金曜→月曜は暦日が3日減るので
√(13/10)=1.14倍に見える)。前日比が値段の話だけになるようにしてある。
IV と 実現ボラ — 差がVRP
実現ボラは確定した引けまでなので、IVより数日遅れる。 cc(終値ベース)と yz(日中レンジも使う)が離れているときは、 日中は静かで寄りで飛んでいるということ。
期間構造の推移
プラス=期近が高い(バックワーデーション)=目先のイベントを織り込んでいる。 マイナスに転じたら、それを織り込み終わった合図。
スキューの推移
日次(引け)
| 日付 | 時刻 | 日経平均 | 期近ATM | 期先ATM | ターム | RR10 | BF10 | 自前VI |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-09-10 | 15:34 | 65,271 | 24.64% | 26.50% | -1.86pt | +8.13pt | +0.77pt | 29.43% |
| 2026-09-09 | 15:35 | 65,143 | 36.33% | 27.71% | +8.62pt | -2.33pt | +3.27pt | 30.75% |
| 2026-09-08 | 15:37 | 65,269 | 35.41% | 28.55% | +6.86pt | -8.93pt | +3.00pt | 31.73% |
| 2026-09-07 | 15:35 | 66,400 | 27.24% | 25.22% | +2.02pt | -1.18pt | +1.26pt | 27.62% |
| 2026-09-04 | 15:36 | 65,021 | 28.11% | 24.91% | +3.20pt | -4.26pt | +2.07pt | 27.71% |
| 2026-09-03 | 15:36 | 64,214 | 26.35% | 24.16% | +2.20pt | -8.05pt | +3.00pt | 27.07% |
| 2026-09-02 | 15:35 | 64,326 | 27.67% | 25.33% | +2.34pt | -9.70pt | +3.37pt | 28.26% |
| 2026-09-01 | 15:37 | 66,215 | 23.85% | 22.81% | +1.03pt | -5.92pt | +2.80pt | 25.45% |
| 2026-08-31 | 15:38 | 66,312 | 24.34% | 23.54% | +0.80pt | -4.55pt | +2.35pt | 26.26% |
| 2026-08-28 | 15:38 | 66,406 | 25.58% | 24.80% | +0.78pt | -5.74pt | +2.42pt | 27.64% |
| 2026-08-27 | 15:36 | 66,132 | 27.08% | 26.58% | +0.50pt | -6.98pt | +2.57pt | 29.55% |
| 2026-08-26 | 15:36 | 66,262 | 27.52% | 26.94% | +0.58pt | -6.82pt | +2.26pt | 30.12% |
| 2026-08-25 | 15:39 | 65,856 | 28.84% | 27.94% | +0.91pt | -8.00pt | +2.62pt | 31.27% |
| 2026-08-24 | 15:40 | 65,528 | 29.74% | 28.76% | +0.97pt | -9.38pt | +3.28pt | 31.97% |
| 2026-08-21 | 15:38 | 66,016 | 31.01% | 29.69% | +1.32pt | -10.25pt | +3.04pt | 33.46% |