データ: 2026-09-03 15:36:41

日経225オプション 状況ダイジェスト

相場の状況だけをまとめたもの。建玉・売買の候補は載せていない。

現状の解説

前日比は −10 ポイント。それなのに、今日は965ポイント動いた。 ナイトは 17:00 の 64,390 から売られて 20:07 に 63,775、そこから明け方にかけて買い戻されて 04:46 に 64,820。日中の寄り(08:49)は 64,680 で、高値は 08:55 の 64,740 —— つまり寄りが天井なのは昨日と同じ。あとはじり安で 14:26 に 63,775、ナイトの安値とぴったり同じ値を二度目に付けた。引け(15:36)は 64,245、前日比 −10(−0.02%)。現物の引けは 64,214(−111)。日足のローソクはほぼ十字になるが、中では往復1,000ポイント近く動いている。

IV は下げた。期近ATMは立会時間の時計で 26.35%、前日引けから −1.32pt。自前VI(30日換算)は 28.26% → 27.07%。日中の形も往復で、11:50 に当日最安の 24.35%、14:26 に当日最高の 27.91%、引けは 26.35%。IV の高値(14:26)と先物の安値(14:26)が同じ1本で付いている。 昨日と一昨日に見えていた「値動きと無関係に IV だけが動く」形ではなく、今日は素直に値動きへ反応した。

翼はプットが戻した。Δ0.10 のプットは 35.90% → 33.38%(−2.51pt)、コールは 26.19% → 25.33%(−0.86pt)、ATM は −1.32pt。下げ幅がいちばん大きいのはプット側。リスクリバーサル RR10 は −9.70 から −8.05 へ 1.65pt 縮んだ。昨日②に置いた「−9.70 から先へ開くか」は外れである。ただし一本調子ではなく、日中の安値を付けた 14:26 には −10.53 まで開いていて、そこから引けにかけて縮んだ。BF10 も 3.37 → 3.00。

期間構造は今日も逆転しなかった。期近 − 期先は日中 76本すべて正で、引けは +2.20pt(前日 +2.34pt)。最大は 14:26 の +3.51pt、最小は 12:44 の +1.11pt。残存は立会 5.01日(満期 9/11)。

VRP は当てたが、理由は正反対だった。昨日①に「実現ボラが入れば +6pt 台に落ち着く」と書いて、実際 +6.94pt(自前VI 27.07% − RV yz20 20.13%)。だが中身は逆である。想定は「実現ボラが 20.20% → 22%前後へ上がる」だったのに、yz20 は 20.13% でほとんど動かなかった。縮んだのは VI が 1.19pt 落ちたから。理由もはっきりしている —— 9/2 の下げは夜のギャップで起き、日中の値幅は 635ポイントしかなかった。日中の高安を使う Yang-Zhang は、あの日をほとんど拾わない。終値どうしで測る cc20 のほうは 22.83% → 25.01% と 2.18pt 上がっている。つまり VRP は、測り方しだいで +6.94pt(yz)にも +2.06pt(cc)にもなる。同じ相場の、同じ売り手のクッションである。

明日から見るのは3つ。① cc と yz のどちらに寄っていくか。夜に飛ぶ日が続くなら cc が正しく、日中で往復する今日のような日が続くなら yz が正しい。② RR10 が −8.05 から。14:26 に −10.53 を付けているので、日中に開いて引けで縮む形が続くのか。③ 今日のような「日足では動かないが中では動く」日が続くか。スライド関係のほうは今日ついに戻った —— ATM が傾き −1.41・相関 −0.61 で「関係が薄い」の判定を抜け、プット側は −4.83・−0.85 とさらに深い。コール側だけが −0.18・−0.09 で死んだまま。下げると IV が上がる、という当たり前の関係が、2週間ぶりに戻っている。

解説: 2026-09-03 15:44 記

いまの水準

期近ATM IV(202609・残7日)
26.35%
前日比 -1.32pt
期先ATM IV
24.16%
前日比 -1.18pt
自前VI(30日換算)
27.07%
前日比 -1.19pt
ターム(期近 − 期先)
+2.20pt
バックワーデーション / 前日比 -0.14pt
VRP(自前VI − 実現ボラ)
+6.94pt
前日比 -1.11pt(IV -1.19pt / 実現ボラ -0.08pt)
実現ボラ yz20
20.13%
cc20 25.01% / 2026-09-02 まで
リスクリバーサル RR10
-8.05pt
マイナス=プットが買われている
バタフライ BF10
+3.00pt
高い=テールが厚い
日経225先物(期近)
64,245
前日比 -10 / 現物 64,214(15:30 で終了)

スマイルカーブ(最新)

20%32%43%54%F 64,27355,00065,50076,000
202609(残7日) 202610(残35日)(左がプット・右がコール)

縦の破線が原資産(合成フォワード)の位置。 左に行くほど下方向のプット、右に行くほど上方向のコール。 左が持ち上がっているのは、下げに対する保険が買われているということ。

IVの推移(各立会日の日中セッション終わり)

22.0%27.1%32.2%37.3%08-1909-03
期近ATM 期先ATM 自前VI(30日)

デルタ別IVの時系列(期近)

24.0%31.2%38.3%45.4%08-1909-03
Δ0.50(ATM) プットΔ0.25 プットΔ0.10 コールΔ0.10

SVI曲線から目標デルタちょうどの点を補間して拾っている (上場銘柄をそのまま拾うと、原資産が動いた日に系列が段差になるため)。 Δ0.10 はテール、Δ0.50 はATM。テールとATMの開き方がスキューの動き。
IVの残存は「立会時間」で数えている。暦日で数えると、値段が動かなくても 満期が近づくだけでIVが持ち上がる(とくに金曜→月曜は暦日が3日減るので √(13/10)=1.14倍に見える)。前日比が値段の話だけになるようにしてある。

IV と 実現ボラ — 差がVRP

19.1%25.3%31.4%37.5%08-1909-03
自前VI(30日) 実現ボラ yz20 実現ボラ cc20

実現ボラは確定した引けまでなので、IVより数日遅れる。 cc(終値ベース)と yz(日中レンジも使う)が離れているときは、 日中は静かで寄りで飛んでいるということ。

期間構造の推移

0.4%1.1%1.8%2.4%08-1909-03
期近 − 期先

プラス=期近が高い(バックワーデーション)=目先のイベントを織り込んでいる。 マイナスに転じたら、それを織り込み終わった合図。

スキューの推移

-12.8%-7.1%-1.4%4.3%08-1909-03
RR10 BF10

日次(引け)

日付時刻日経平均期近ATM期先ATM タームRR10BF10自前VI
2026-09-0315:3664,21426.35%24.16%+2.20pt-8.05pt+3.00pt27.07%
2026-09-0215:3564,32627.67%25.33%+2.34pt-9.70pt+3.37pt28.26%
2026-09-0115:3766,21523.85%22.81%+1.03pt-5.92pt+2.80pt25.45%
2026-08-3115:3866,31224.34%23.54%+0.80pt-4.55pt+2.35pt26.26%
2026-08-2815:3866,40625.58%24.80%+0.78pt-5.74pt+2.42pt27.64%
2026-08-2715:3666,13227.08%26.58%+0.50pt-6.98pt+2.57pt29.55%
2026-08-2615:3666,26227.52%26.94%+0.58pt-6.82pt+2.26pt30.12%
2026-08-2515:3965,85628.84%27.94%+0.91pt-8.00pt+2.62pt31.27%
2026-08-2415:4065,52829.74%28.76%+0.97pt-9.38pt+3.28pt31.97%
2026-08-2115:3866,01631.01%29.69%+1.32pt-10.25pt+3.04pt33.46%
2026-08-2015:3566,21731.35%29.99%+1.36pt-10.59pt+3.12pt34.12%
2026-08-1915:4065,32633.78%31.75%+2.04pt-11.91pt+3.40pt36.52%