日経225オプション 状況ダイジェスト
相場の状況だけをまとめたもの。建玉・売買の候補は載せていない。
現状の解説
10営業日ぶりに、IV が反発した。相場が落ちたからである。ナイトは 17:00 の 65,960 から売られ続け、03:45 に 64,660、明け方の引け(05:52)は 64,910。日中の寄り(08:49)は 64,795 で、高値は 09:01 の 64,870 —— つまり寄りが天井だった。あとはじり安で 15:29 に 64,235 を付け、引け(15:35)は 64,255、前日比 −1,895(−2.86%)。現物の引けは 64,326(前日比 −1,889、−2.85%)。ただし日中の値幅は 635 ポイントしかない。昨日が 880、一昨日が 1,650 だから、むしろ今日がいちばん狭い。下げはナイトで起き、日中は低いところで動かなかった。
期近ATMは立会時間の時計で 27.67%、前日引けから +3.82pt。8/19 から10営業日、引け値では一度も反発しなかった連続記録が、11日目で切れた。水準としては 8/26(27.52%)と 8/27(27.08%)のあいだ、6営業日ぶんの低下を1日で戻したことになる。自前VI(30日換算)は 25.45% → 28.26%。日中の形も見ておく。11:06 に当日最高の 28.12%、12:38 に最安の 26.44%、そこから引けにかけて +1.23pt 戻して 27.67%。この間の先物は 64,405 → 64,255 で −150(−0.23%)しか動いていない。昨日②に置いた「値動きと無関係に引け際だけ IV が買われる」形は、弱いながら今日も出た。
翼はプットが主役だった。Δ0.10 のプットは 29.60% → 35.90%(+6.29pt)、コールは 23.68% → 26.19%(+2.51pt)、ATM は +3.82pt。プットだけが ATM より大きく動いている。リスクリバーサル RR10 は −5.92 から −9.70 へ 3.78pt 開いた。昨日①に置いた「−5.92 から先へ開くか」は開いたが、道筋は一本調子ではない。ナイトの寄りでいったん −4.21 まで縮み、03:45 に −8.43、日中 11:06 に −10.44 まで開き、12:38 に −8.28 へ戻して、引けにかけて再び開いた。BF10 も 2.80 → 3.37 で、両翼とも持ち上がっている。
期間構造は逆転しなかった。期近 − 期先は日中 77本すべて正で、引けは +2.34pt(前日 +1.03pt)。最大は 09:01 の +3.16pt、最小は 12:38 の +1.51pt。残存は立会 6.02日(満期 9/11)。期近だけが強く買われて、差は前日の倍以上に開いた。急落の日にこうなるのは素直な形である。
VRP は数字だけ見てはいけない。自前VI 28.26% に対し、確定した実現ボラ(Yang-Zhang 20日)は 9/1 までの 20.20%、VRP は +8.05pt。前日 +4.61pt から 3.44pt の拡大である。だがこれは今日の −2.86% をまだ含んでいない。実現ボラは当日の行を使わない(ザラ場中の日足は途中経過だから)ので、今日の下げが入るのは明日の更新からになる。概算では、今日の1本(日次 −2.85%、年率換算でおよそ45%)が20日窓に入ると yz20 は 20.20% → 22%前後へ上がる。VI が今日の水準のままなら、VRP は +8.05 から +6pt 台へ縮む勘定になる。いま画面に出ている +8.05pt は、売り手のクッションを過大に見せている。なお昨日③の「VRP が +4.6 から開き続けるか」は当たったが、理由は想定と逆だった。IV が下げ続けて実現ボラがもっと速く落ちる形を見ていたのに、実際は IV が跳ねて開いた。
明日から見るのは3つ。① 実現ボラが入ったあとの VRP。上の概算どおり +6pt 台に落ち着くか、それとも VI 側がさらに上がって開いたままか。② RR10 が −9.70 から先へ開くか。観測を始めてからの最大は 8/19 の −11.91 で、そこに近づいている。③ 日中の値幅が 635 のまま低いままか。下げがナイトに偏っている間は、日中に持っているガンマは働かない。スライド関係のほうは今日いっぺんに戻った——プット側は傾き −3.71・相関 −0.77(昨日は −1.63・−0.75)、ATM も −1.10・−0.56 と関係が復活している(昨日は −0.37・−0.38 で薄いまま)。コール側だけが +0.02・+0.01 で無関係のまま。「ボラを買う場面ではない」という板の答えは、今日いったん取り消された。
いまの水準
スマイルカーブ(最新)
縦の破線が原資産(合成フォワード)の位置。 左に行くほど下方向のプット、右に行くほど上方向のコール。 左が持ち上がっているのは、下げに対する保険が買われているということ。
IVの推移(各立会日の日中セッション終わり)
デルタ別IVの時系列(期近)
SVI曲線から目標デルタちょうどの点を補間して拾っている
(上場銘柄をそのまま拾うと、原資産が動いた日に系列が段差になるため)。
Δ0.10 はテール、Δ0.50 はATM。テールとATMの開き方がスキューの動き。
IVの残存は「立会時間」で数えている。暦日で数えると、値段が動かなくても
満期が近づくだけでIVが持ち上がる(とくに金曜→月曜は暦日が3日減るので
√(13/10)=1.14倍に見える)。前日比が値段の話だけになるようにしてある。
IV と 実現ボラ — 差がVRP
実現ボラは確定した引けまでなので、IVより数日遅れる。 cc(終値ベース)と yz(日中レンジも使う)が離れているときは、 日中は静かで寄りで飛んでいるということ。
期間構造の推移
プラス=期近が高い(バックワーデーション)=目先のイベントを織り込んでいる。 マイナスに転じたら、それを織り込み終わった合図。
スキューの推移
日次(引け)
| 日付 | 時刻 | 日経平均 | 期近ATM | 期先ATM | ターム | RR10 | BF10 | 自前VI |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-09-02 | 15:35 | 64,326 | 27.67% | 25.33% | +2.34pt | -9.70pt | +3.37pt | 28.26% |
| 2026-09-01 | 15:37 | 66,215 | 23.85% | 22.81% | +1.03pt | -5.92pt | +2.80pt | 25.45% |
| 2026-08-31 | 15:38 | 66,312 | 24.34% | 23.54% | +0.80pt | -4.55pt | +2.35pt | 26.26% |
| 2026-08-28 | 15:38 | 66,406 | 25.58% | 24.80% | +0.78pt | -5.74pt | +2.42pt | 27.64% |
| 2026-08-27 | 15:36 | 66,132 | 27.08% | 26.58% | +0.50pt | -6.98pt | +2.57pt | 29.55% |
| 2026-08-26 | 15:36 | 66,262 | 27.52% | 26.94% | +0.58pt | -6.82pt | +2.26pt | 30.12% |
| 2026-08-25 | 15:39 | 65,856 | 28.84% | 27.94% | +0.91pt | -8.00pt | +2.62pt | 31.27% |
| 2026-08-24 | 15:40 | 65,528 | 29.74% | 28.76% | +0.97pt | -9.38pt | +3.28pt | 31.97% |
| 2026-08-21 | 15:38 | 66,016 | 31.01% | 29.69% | +1.32pt | -10.25pt | +3.04pt | 33.46% |
| 2026-08-20 | 15:35 | 66,217 | 31.35% | 29.99% | +1.36pt | -10.59pt | +3.12pt | 34.12% |
| 2026-08-19 | 15:40 | 65,326 | 33.78% | 31.75% | +2.04pt | -11.91pt | +3.40pt | 36.52% |