データ: 2026-09-02 15:35:18

日経225オプション 状況ダイジェスト

相場の状況だけをまとめたもの。建玉・売買の候補は載せていない。

現状の解説

10営業日ぶりに、IV が反発した。相場が落ちたからである。ナイトは 17:00 の 65,960 から売られ続け、03:45 に 64,660、明け方の引け(05:52)は 64,910。日中の寄り(08:49)は 64,795 で、高値は 09:01 の 64,870 —— つまり寄りが天井だった。あとはじり安で 15:29 に 64,235 を付け、引け(15:35)は 64,255、前日比 −1,895(−2.86%)。現物の引けは 64,326(前日比 −1,889、−2.85%)。ただし日中の値幅は 635 ポイントしかない。昨日が 880、一昨日が 1,650 だから、むしろ今日がいちばん狭い。下げはナイトで起き、日中は低いところで動かなかった。

期近ATMは立会時間の時計で 27.67%、前日引けから +3.82pt8/19 から10営業日、引け値では一度も反発しなかった連続記録が、11日目で切れた。水準としては 8/26(27.52%)と 8/27(27.08%)のあいだ、6営業日ぶんの低下を1日で戻したことになる。自前VI(30日換算)は 25.45% → 28.26%。日中の形も見ておく。11:06 に当日最高の 28.12%、12:38 に最安の 26.44%、そこから引けにかけて +1.23pt 戻して 27.67%。この間の先物は 64,405 → 64,255 で −150(−0.23%)しか動いていない。昨日②に置いた「値動きと無関係に引け際だけ IV が買われる」形は、弱いながら今日も出た。

翼はプットが主役だった。Δ0.10 のプットは 29.60% → 35.90%(+6.29pt)、コールは 23.68% → 26.19%(+2.51pt)、ATM は +3.82pt。プットだけが ATM より大きく動いている。リスクリバーサル RR10 は −5.92 から −9.70 へ 3.78pt 開いた。昨日①に置いた「−5.92 から先へ開くか」は開いたが、道筋は一本調子ではない。ナイトの寄りでいったん −4.21 まで縮み、03:45 に −8.43、日中 11:06 に −10.44 まで開き、12:38 に −8.28 へ戻して、引けにかけて再び開いた。BF10 も 2.80 → 3.37 で、両翼とも持ち上がっている。

期間構造は逆転しなかった。期近 − 期先は日中 77本すべて正で、引けは +2.34pt(前日 +1.03pt)。最大は 09:01 の +3.16pt、最小は 12:38 の +1.51pt。残存は立会 6.02日(満期 9/11)。期近だけが強く買われて、差は前日の倍以上に開いた。急落の日にこうなるのは素直な形である。

VRP は数字だけ見てはいけない。自前VI 28.26% に対し、確定した実現ボラ(Yang-Zhang 20日)は 9/1 までの 20.20%、VRP は +8.05pt。前日 +4.61pt から 3.44pt の拡大である。だがこれは今日の −2.86% をまだ含んでいない。実現ボラは当日の行を使わない(ザラ場中の日足は途中経過だから)ので、今日の下げが入るのは明日の更新からになる。概算では、今日の1本(日次 −2.85%、年率換算でおよそ45%)が20日窓に入ると yz20 は 20.20% → 22%前後へ上がる。VI が今日の水準のままなら、VRP は +8.05 から +6pt 台へ縮む勘定になる。いま画面に出ている +8.05pt は、売り手のクッションを過大に見せている。なお昨日③の「VRP が +4.6 から開き続けるか」は当たったが、理由は想定と逆だった。IV が下げ続けて実現ボラがもっと速く落ちる形を見ていたのに、実際は IV が跳ねて開いた。

明日から見るのは3つ。① 実現ボラが入ったあとの VRP。上の概算どおり +6pt 台に落ち着くか、それとも VI 側がさらに上がって開いたままか。② RR10 が −9.70 から先へ開くか。観測を始めてからの最大は 8/19 の −11.91 で、そこに近づいている。③ 日中の値幅が 635 のまま低いままか。下げがナイトに偏っている間は、日中に持っているガンマは働かない。スライド関係のほうは今日いっぺんに戻った——プット側は傾き −3.71・相関 −0.77(昨日は −1.63・−0.75)、ATM も −1.10・−0.56 と関係が復活している(昨日は −0.37・−0.38 で薄いまま)。コール側だけが +0.02・+0.01 で無関係のまま。「ボラを買う場面ではない」という板の答えは、今日いったん取り消された。

解説: 2026-09-02 15:46 記

いまの水準

期近ATM IV(202609・残8日)
27.67%
前日比 +3.82pt
期先ATM IV
25.33%
前日比 +2.52pt
自前VI(30日換算)
28.26%
前日比 +2.80pt
ターム(期近 − 期先)
+2.34pt
バックワーデーション / 前日比 +1.30pt
VRP(自前VI − 実現ボラ)
+8.05pt
前日比 +3.44pt(IV +2.80pt / 実現ボラ -0.63pt)
実現ボラ yz20
20.20%
cc20 22.83% / 2026-09-01 まで
リスクリバーサル RR10
-9.70pt
マイナス=プットが買われている
バタフライ BF10
+3.37pt
高い=テールが厚い
日経225先物(期近)
64,255
前日比 -1,895 / 現物 64,326(15:30 で終了)

スマイルカーブ(最新)

21%32%44%55%F 64,35155,00065,50076,000
202609(残8日) 202610(残36日)(左がプット・右がコール)

縦の破線が原資産(合成フォワード)の位置。 左に行くほど下方向のプット、右に行くほど上方向のコール。 左が持ち上がっているのは、下げに対する保険が買われているということ。

IVの推移(各立会日の日中セッション終わり)

22.0%27.1%32.2%37.3%08-1909-02
期近ATM 期先ATM 自前VI(30日)

デルタ別IVの時系列(期近)

24.0%31.2%38.3%45.4%08-1909-02
Δ0.50(ATM) プットΔ0.25 プットΔ0.10 コールΔ0.10

SVI曲線から目標デルタちょうどの点を補間して拾っている (上場銘柄をそのまま拾うと、原資産が動いた日に系列が段差になるため)。 Δ0.10 はテール、Δ0.50 はATM。テールとATMの開き方がスキューの動き。
IVの残存は「立会時間」で数えている。暦日で数えると、値段が動かなくても 満期が近づくだけでIVが持ち上がる(とくに金曜→月曜は暦日が3日減るので √(13/10)=1.14倍に見える)。前日比が値段の話だけになるようにしてある。

IV と 実現ボラ — 差がVRP

19.2%25.3%31.4%37.5%08-1909-02
自前VI(30日) 実現ボラ yz20 実現ボラ cc20

実現ボラは確定した引けまでなので、IVより数日遅れる。 cc(終値ベース)と yz(日中レンジも使う)が離れているときは、 日中は静かで寄りで飛んでいるということ。

期間構造の推移

0.4%1.1%1.8%2.4%08-1909-02
期近 − 期先

プラス=期近が高い(バックワーデーション)=目先のイベントを織り込んでいる。 マイナスに転じたら、それを織り込み終わった合図。

スキューの推移

-12.8%-7.1%-1.4%4.3%08-1909-02
RR10 BF10

日次(引け)

日付時刻日経平均期近ATM期先ATM タームRR10BF10自前VI
2026-09-0215:3564,32627.67%25.33%+2.34pt-9.70pt+3.37pt28.26%
2026-09-0115:3766,21523.85%22.81%+1.03pt-5.92pt+2.80pt25.45%
2026-08-3115:3866,31224.34%23.54%+0.80pt-4.55pt+2.35pt26.26%
2026-08-2815:3866,40625.58%24.80%+0.78pt-5.74pt+2.42pt27.64%
2026-08-2715:3666,13227.08%26.58%+0.50pt-6.98pt+2.57pt29.55%
2026-08-2615:3666,26227.52%26.94%+0.58pt-6.82pt+2.26pt30.12%
2026-08-2515:3965,85628.84%27.94%+0.91pt-8.00pt+2.62pt31.27%
2026-08-2415:4065,52829.74%28.76%+0.97pt-9.38pt+3.28pt31.97%
2026-08-2115:3866,01631.01%29.69%+1.32pt-10.25pt+3.04pt33.46%
2026-08-2015:3566,21731.35%29.99%+1.36pt-10.59pt+3.12pt34.12%
2026-08-1915:4065,32633.78%31.75%+2.04pt-11.91pt+3.40pt36.52%