日経225オプション 状況ダイジェスト
相場の状況だけをまとめたもの。建玉・売買の候補は載せていない。
現状の解説
昨日の全戻しの続きは、朝いちばんの押しだけだった。ナイトは 18:19 に 66,515 を付けたあと売られ続け、02:30 に 65,735、明け方の引け(05:50)は 65,835。日中の寄り(08:49)は 65,905 で、09:01 に 65,640 まで下げている。前日引け 66,430 からは −790、−1.19%。だがそこが今日の底で、押し目らしい押し目を作らずに 14:55 の 66,520 まで 880 ポイント戻した。引け(15:37)は 66,150、前日比 −280(−0.42%)。日中の値幅は 880 ポイントで、昨日の 1,650 のちょうど半分。現物の引けは 66,215(前日比 −97)。
訂正がひとつある。 昨日ここに書いた VRP +2.87pt は誤りで、正しくは +3.90pt だった。実現ボラの取得元が壊れていて、8/28 に確定していた値(22.37%)ではなく 8/27 の 23.40% を使っていた。あわせて「実現ボラの側は 1pt も動いていない」「縮小はまるごと IV 側」と書いたが、どちらも誤り。実現ボラは同じ日に 1.03pt 落ちており、VRP の縮小は 4.24 → 3.90 の 0.34pt にとどまっていた。保存版の 8/31 のページは誤った数字のまま残る。
IV は今日も下げた。期近ATMは立会時間の時計で 23.85%、前日引けから 0.49pt の低下。観測を始めた 8/19 から10営業日、引け値では一度も反発していない(33.78% から 9.93pt)。ただし中身は昨日と違う。朝の底(09:01・先物 −1.19%)での ATM は 24.03% で、前日引けから −0.31pt。昨日は −2.5% の場面でも +0.70pt しか上がらなかったが、今日は下げているのに下がった。反応の鈍さがもう一段進んでいる。もうひとつ、10:16 の 23.34% を当日最安として、そこから引けにかけて 15:27 に 24.28% まで 0.94pt 戻している。この間の先物は 66,370 → 66,325 でほとんど動いていない。値動きと無関係に、引け際に IV だけが買われた。 自前VI(30日換算)は 26.26% → 25.45%。
翼は 10営業日で初めて向きが変わった。Δ0.10 のプットは 28.96% → 29.60%(+0.64pt)と上昇、いっぽうコールは 24.41% → 23.68%(−0.73pt)、ATM は −0.49pt。プット側だけが逆を向いた。リスクリバーサル RR10 は −4.55 から −5.92 へ 1.37pt 開いている。昨日「−4 台で止まるか」と書いたが、止まらなかった。もっとも一本調子ではなく、ナイトの 02:30 に −6.86 まで開いたものを日中 10:16 に −3.96 まで戻し、そこから引けにかけて再び開いた形。BF10 も 2.35 → 2.80 と両翼が持ち上がっている。
期間構造は逆転しなかった。期近 − 期先は日中 80本すべて正で、引けは +1.03pt(前日 +0.80pt)。最小でも 09:39 の +0.42pt。残存が立会 8.01日から 7.01日へ縮んでいるのに期近のほうが高いままで、しかも差は広がった。満期は 9/11。
売り手のクッションはむしろ厚くなった。自前VI 25.45% に対し、確定した実現ボラ(Yang-Zhang 20日)は 20.84%、VRP は +4.61pt。訂正後の前日 +3.90pt から 0.71pt の拡大である。IV は 0.81pt 下げたのに VRP が開いたのは、実現ボラのほうが 22.37% → 20.84% と 1.53pt、より速く落ちたから。8月上旬の荒い日が 20日窓から抜けていく効果が、まだ効いている。短い窓は逆で、昨日の1本が入って yz5 は 17.71% → 21.70% へ跳ねている(昨日の概算 20.8% に対し 21.70%)。20日窓は 23.0% と見積もったが実際は 20.84%。これは出発点の数字が壊れていたためで、見立てそのものの外れではない。
明日から見るのは3つ。① RR10 が −5.92 から先へ開くか、それとも今日の戻しのように日中で吐き出すか。② 引け際に IV だけが上がる形(10:16 → 15:27 で +0.94pt)が繰り返されるか。③ 11営業日目も IV が下げ、VRP が +4.6 から先へ開き続けるか。スライド関係のほうは今日も動いていない——コール側は傾き −0.13・相関 −0.10、ATM が −0.37・−0.38 とどちらも関係が薄れたまま、プット側だけが 傾き −1.63・相関 −0.75 で生きている。ボラを買う場面ではない、という板の答えは変わっていない。
いまの水準
スマイルカーブ(最新)
縦の破線が原資産(合成フォワード)の位置。 左に行くほど下方向のプット、右に行くほど上方向のコール。 左が持ち上がっているのは、下げに対する保険が買われているということ。
IVの推移(各立会日の日中セッション終わり)
デルタ別IVの時系列(期近)
SVI曲線から目標デルタちょうどの点を補間して拾っている
(上場銘柄をそのまま拾うと、原資産が動いた日に系列が段差になるため)。
Δ0.10 はテール、Δ0.50 はATM。テールとATMの開き方がスキューの動き。
IVの残存は「立会時間」で数えている。暦日で数えると、値段が動かなくても
満期が近づくだけでIVが持ち上がる(とくに金曜→月曜は暦日が3日減るので
√(13/10)=1.14倍に見える)。前日比が値段の話だけになるようにしてある。
IV と 実現ボラ — 差がVRP
実現ボラは確定した引けまでなので、IVより数日遅れる。 cc(終値ベース)と yz(日中レンジも使う)が離れているときは、 日中は静かで寄りで飛んでいるということ。
期間構造の推移
プラス=期近が高い(バックワーデーション)=目先のイベントを織り込んでいる。 マイナスに転じたら、それを織り込み終わった合図。
スキューの推移
日次(引け)
| 日付 | 時刻 | 日経平均 | 期近ATM | 期先ATM | ターム | RR10 | BF10 | 自前VI |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-09-01 | 15:37 | 66,215 | 23.85% | 22.81% | +1.03pt | -5.92pt | +2.80pt | 25.45% |
| 2026-08-31 | 15:38 | 66,312 | 24.34% | 23.54% | +0.80pt | -4.55pt | +2.35pt | 26.26% |
| 2026-08-28 | 15:38 | 66,406 | 25.58% | 24.80% | +0.78pt | -5.74pt | +2.42pt | 27.64% |
| 2026-08-27 | 15:36 | 66,132 | 27.08% | 26.58% | +0.50pt | -6.98pt | +2.57pt | 29.55% |
| 2026-08-26 | 15:36 | 66,262 | 27.52% | 26.94% | +0.58pt | -6.82pt | +2.26pt | 30.12% |
| 2026-08-25 | 15:39 | 65,856 | 28.84% | 27.94% | +0.91pt | -8.00pt | +2.62pt | 31.27% |
| 2026-08-24 | 15:40 | 65,528 | 29.74% | 28.76% | +0.97pt | -9.38pt | +3.28pt | 31.97% |
| 2026-08-21 | 15:38 | 66,016 | 31.01% | 29.69% | +1.32pt | -10.25pt | +3.04pt | 33.46% |
| 2026-08-20 | 15:35 | 66,217 | 31.35% | 29.99% | +1.36pt | -10.59pt | +3.12pt | 34.12% |
| 2026-08-19 | 15:40 | 65,326 | 33.78% | 31.75% | +2.04pt | -11.91pt | +3.40pt | 36.52% |