データ: 2026-08-27 15:36:51

日経225オプション 状況ダイジェスト

相場の状況だけをまとめたもの。建玉・売買の候補は載せていない。

現状の解説

寄る前に上げ、日中で全部返した一日だった。ナイトの引け(05:52)で先物建値は 66,092。そこから休憩をはさんで日中の寄り(08:49)は 67,122 と、1,030 ポイントの窓を空けて始まっている。あとは一本調子で、10:14 に 65,824 まで売られ、引けにかけて戻して 66,132。前日の引けと比べれば -130 でしかないが、日中の値幅は 1,298 ポイントあった。観測を始めてからの7営業日で最大の振れ幅で、しかも終値ではその痕跡がほとんど残らない。

そのわりに IV は動かなかった。期近ATMは 27.56% で前日から 0.81pt の低下。8/19 の 34.68% からは 7.12pt 下げたことになる。注目すべきは反応の鈍さのほうで、現物が 1,300 ポイント動いた日でも、IV が最も高かった 09:53 の時点で 28.70%、上げ幅にして 0.9pt に届いていない。下げに対して IV が素直に跳ねる板ではなくなっている。

期間構造はほぼ消えかけている。期近 − 期先は +0.52pt で、前日の +0.84pt からさらに縮んだ。5営業日で 2.26 → 1.66 → 1.40 → 0.84 → 0.52 と一貫して潰れてきた形で、12:34 には日中で +0.09pt までフラットに触っている。逆転こそしなかったが、前日にここで書いた「引け値が 0.8pt を切ったあたりから、日中に一度逆転して引けでは戻る、ということが起こり得る」という形に入った。期近は残り14日で、ここから先は満期が近づくぶんだけ期近が振れやすくなる。

スマイルの形は「全体が下がった」のではなく「真ん中だけ凹んだ」。ATM が 0.81pt 下げたのに対し、Δ0.10 のプットは 0.49pt、コールは 0.56pt しか下げていない。結果としてバタフライ BF10 は 2.33 → 2.62 と5営業日ぶりに上昇した。リスクリバーサル RR10 は -7.10 で前日の -7.03 からほぼ横ばい、こちらも5日続いていた戻し(-12.23 から -7.03 まで)が今日は止まっている。両翼にはビッドが残っていて、投げられているのは真ん中だけ、ということになる。

売り手のクッションは、IV が落ちたわりに縮んでいない。自前VI 30.06% に対して、前日までに確定した実現ボラ(yz20)が 24.98%。差し引き VRP は +5.09pt で、前日の +4.87pt から 0.21pt 広がった。IV は 0.79pt 落ちたが、実現ボラはそれより速く 1.01pt 落ちている。20日の終値ベース(cc20)が 31.01% から 27.59% へ1日で 3.42pt 落ちたのが効いていて、8月中旬の急落が20日の窓から抜けたということ。「IV が下がったから売り手の取り分が減った」という読みは、今日に関しては当たらない。

その実現ボラは、明日の更新で中身が変わるはずだ。今日は終値ベースでは -0.2% ほどしか動いていないのに、日中は約2%の幅で往復した。したがって終値だけを使う cc20 はさらに下がり、日中のレンジを使う yz20 や Parkinson の側は上がる。いまは cc10 23.70% に対して yz10 19.21% と、「寄りで飛んで日中は静か」という形がはっきり出ているが、今日ぶんが入ればこの差は縮む方向に動く。ここは明日の朝に答え合わせができる。

なお、この日の代表値は 15:36:51 のもの。日経225オプションの日中立会は 15:45 までだが、板寄せに向けて 15:40 を過ぎたあたりで両側に気配の立った銘柄が2割まで落ちるため、それ以降は比較に使える板が取れない(15:42 の観測は両側気配 23.4%、15:47 は 21.6% で、どちらも見送っている)。いっぽう現物の日経225指数は 15:30 で終了しているので、上に出ている現物値は 15:30 時点のものになる。

水準が過去と比べて高いか低いかは、まだ言えない。分位を出すには立会日が60日必要で、いまは7日しかない。ここに出ているのは水準そのものと、その変化だけ。

解説: 2026-08-27 15:57 記

いまの水準

期近ATM IV(202609・残14日)
27.56%
前日比 -0.81pt
期先ATM IV
27.05%
前日比 -0.49pt
自前VI(30日換算)
30.06%
前日比 -0.79pt
ターム(期近 − 期先)
+0.52pt
バックワーデーション / 前日比 -0.32pt
VRP(自前VI − 実現ボラ)
+5.09pt
前日比 +0.21pt(IV -0.79pt / 実現ボラ -1.01pt)
実現ボラ yz20
24.98%
cc20 27.59% / 2026-08-26 まで
リスクリバーサル RR10
-7.10pt
マイナス=プットが買われている
バタフライ BF10
+2.62pt
高い=テールが厚い
日経225先物(期近)
66,130
前日比 -205 / 現物 66,132(15:30 で終了)

スマイルカーブ(最新)

24%32%40%49%F 66,11955,00065,50076,000
202609(残14日) 202610(残42日)(左がプット・右がコール)

縦の破線が原資産(合成フォワード)の位置。 左に行くほど下方向のプット、右に行くほど上方向のコール。 左が持ち上がっているのは、下げに対する保険が買われているということ。

IVの推移(各立会日の日中セッション終わり)

26.4%30.2%34.0%37.9%08-1908-27
期近ATM 期先ATM 自前VI(30日)

デルタ別IVの時系列(期近)

25.6%32.2%38.8%45.3%08-1908-27
Δ0.50(ATM) プットΔ0.25 プットΔ0.10 コールΔ0.10

SVI曲線から目標デルタちょうどの点を補間して拾っている (上場銘柄をそのまま拾うと、原資産が動いた日に系列が段差になるため)。 Δ0.10 はテール、Δ0.50 はATM。テールとATMの開き方がスキューの動き。

IV と 実現ボラ — 差がVRP

24.2%28.8%33.4%38.0%08-1908-27
自前VI(30日) 実現ボラ yz20 実現ボラ cc20

実現ボラは確定した引けまでなので、IVより数日遅れる。 cc(終値ベース)と yz(日中レンジも使う)が離れているときは、 日中は静かで寄りで飛んでいるということ。

期間構造の推移

0.4%1.1%1.7%2.4%08-1908-27
期近 − 期先

プラス=期近が高い(バックワーデーション)=目先のイベントを織り込んでいる。 マイナスに転じたら、それを織り込み終わった合図。

スキューの推移

-13.2%-7.3%-1.4%4.4%08-1908-27
RR10 BF10

日次(引け)

日付時刻日経平均期近ATM期先ATM タームRR10BF10自前VI
2026-08-2715:3666,13227.56%27.05%+0.52pt-7.10pt+2.62pt30.06%
2026-08-2615:3666,26228.38%27.53%+0.84pt-7.03pt+2.33pt30.86%
2026-08-2515:3965,85630.07%28.68%+1.40pt-8.34pt+2.73pt32.21%
2026-08-2415:4065,52831.30%29.64%+1.66pt-9.88pt+3.45pt33.06%
2026-08-2115:3866,01631.24%30.08%+1.16pt-10.32pt+3.06pt33.79%
2026-08-2015:3566,21731.90%30.51%+1.39pt-10.78pt+3.17pt34.66%
2026-08-1915:4065,32634.68%32.42%+2.26pt-12.23pt+3.49pt37.24%