日経225オプション 状況ダイジェスト
相場の状況だけをまとめたもの。建玉・売買の候補は載せていない。
現状の解説
寄る前に上げ、日中で全部返した一日だった。ナイトの引け(05:52)で先物建値は 66,092。そこから休憩をはさんで日中の寄り(08:49)は 67,122 と、1,030 ポイントの窓を空けて始まっている。あとは一本調子で、10:14 に 65,824 まで売られ、引けにかけて戻して 66,132。前日の引けと比べれば -130 でしかないが、日中の値幅は 1,298 ポイントあった。観測を始めてからの7営業日で最大の振れ幅で、しかも終値ではその痕跡がほとんど残らない。
そのわりに IV は動かなかった。期近ATMは 27.56% で前日から 0.81pt の低下。8/19 の 34.68% からは 7.12pt 下げたことになる。注目すべきは反応の鈍さのほうで、現物が 1,300 ポイント動いた日でも、IV が最も高かった 09:53 の時点で 28.70%、上げ幅にして 0.9pt に届いていない。下げに対して IV が素直に跳ねる板ではなくなっている。
期間構造はほぼ消えかけている。期近 − 期先は +0.52pt で、前日の +0.84pt からさらに縮んだ。5営業日で 2.26 → 1.66 → 1.40 → 0.84 → 0.52 と一貫して潰れてきた形で、12:34 には日中で +0.09pt までフラットに触っている。逆転こそしなかったが、前日にここで書いた「引け値が 0.8pt を切ったあたりから、日中に一度逆転して引けでは戻る、ということが起こり得る」という形に入った。期近は残り14日で、ここから先は満期が近づくぶんだけ期近が振れやすくなる。
スマイルの形は「全体が下がった」のではなく「真ん中だけ凹んだ」。ATM が 0.81pt 下げたのに対し、Δ0.10 のプットは 0.49pt、コールは 0.56pt しか下げていない。結果としてバタフライ BF10 は 2.33 → 2.62 と5営業日ぶりに上昇した。リスクリバーサル RR10 は -7.10 で前日の -7.03 からほぼ横ばい、こちらも5日続いていた戻し(-12.23 から -7.03 まで)が今日は止まっている。両翼にはビッドが残っていて、投げられているのは真ん中だけ、ということになる。
売り手のクッションは、IV が落ちたわりに縮んでいない。自前VI 30.06% に対して、前日までに確定した実現ボラ(yz20)が 24.98%。差し引き VRP は +5.09pt で、前日の +4.87pt から 0.21pt 広がった。IV は 0.79pt 落ちたが、実現ボラはそれより速く 1.01pt 落ちている。20日の終値ベース(cc20)が 31.01% から 27.59% へ1日で 3.42pt 落ちたのが効いていて、8月中旬の急落が20日の窓から抜けたということ。「IV が下がったから売り手の取り分が減った」という読みは、今日に関しては当たらない。
その実現ボラは、明日の更新で中身が変わるはずだ。今日は終値ベースでは -0.2% ほどしか動いていないのに、日中は約2%の幅で往復した。したがって終値だけを使う cc20 はさらに下がり、日中のレンジを使う yz20 や Parkinson の側は上がる。いまは cc10 23.70% に対して yz10 19.21% と、「寄りで飛んで日中は静か」という形がはっきり出ているが、今日ぶんが入ればこの差は縮む方向に動く。ここは明日の朝に答え合わせができる。
なお、この日の代表値は 15:36:51 のもの。日経225オプションの日中立会は 15:45 までだが、板寄せに向けて 15:40 を過ぎたあたりで両側に気配の立った銘柄が2割まで落ちるため、それ以降は比較に使える板が取れない(15:42 の観測は両側気配 23.4%、15:47 は 21.6% で、どちらも見送っている)。いっぽう現物の日経225指数は 15:30 で終了しているので、上に出ている現物値は 15:30 時点のものになる。
水準が過去と比べて高いか低いかは、まだ言えない。分位を出すには立会日が60日必要で、いまは7日しかない。ここに出ているのは水準そのものと、その変化だけ。
いまの水準
スマイルカーブ(最新)
縦の破線が原資産(合成フォワード)の位置。 左に行くほど下方向のプット、右に行くほど上方向のコール。 左が持ち上がっているのは、下げに対する保険が買われているということ。
IVの推移(各立会日の日中セッション終わり)
デルタ別IVの時系列(期近)
SVI曲線から目標デルタちょうどの点を補間して拾っている (上場銘柄をそのまま拾うと、原資産が動いた日に系列が段差になるため)。 Δ0.10 はテール、Δ0.50 はATM。テールとATMの開き方がスキューの動き。
IV と 実現ボラ — 差がVRP
実現ボラは確定した引けまでなので、IVより数日遅れる。 cc(終値ベース)と yz(日中レンジも使う)が離れているときは、 日中は静かで寄りで飛んでいるということ。
期間構造の推移
プラス=期近が高い(バックワーデーション)=目先のイベントを織り込んでいる。 マイナスに転じたら、それを織り込み終わった合図。
スキューの推移
日次(引け)
| 日付 | 時刻 | 日経平均 | 期近ATM | 期先ATM | ターム | RR10 | BF10 | 自前VI |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-08-27 | 15:36 | 66,132 | 27.56% | 27.05% | +0.52pt | -7.10pt | +2.62pt | 30.06% |
| 2026-08-26 | 15:36 | 66,262 | 28.38% | 27.53% | +0.84pt | -7.03pt | +2.33pt | 30.86% |
| 2026-08-25 | 15:39 | 65,856 | 30.07% | 28.68% | +1.40pt | -8.34pt | +2.73pt | 32.21% |
| 2026-08-24 | 15:40 | 65,528 | 31.30% | 29.64% | +1.66pt | -9.88pt | +3.45pt | 33.06% |
| 2026-08-21 | 15:38 | 66,016 | 31.24% | 30.08% | +1.16pt | -10.32pt | +3.06pt | 33.79% |
| 2026-08-20 | 15:35 | 66,217 | 31.90% | 30.51% | +1.39pt | -10.78pt | +3.17pt | 34.66% |
| 2026-08-19 | 15:40 | 65,326 | 34.68% | 32.42% | +2.26pt | -12.23pt | +3.49pt | 37.24% |